ユーキャン流行語大賞は今どうなった?選考基準・2023年「アレ」・協賛交代を徹底解説
年末の風物詩として定着している「ユーキャン流行語大賞」。ニュースやSNSで毎年話題になる一方、「誰が選んでいるのか」「本当に世間で流行した言葉が選ばれるのか」「ユーキャンはもう関係ないのか」といった疑問を持つ人も少なくない。
実は、2025年にこの賞は大きな転換点を迎えた。2004年から長年続いてきたユーキャンの特別協賛が終了し、新たにT&D保険グループが協賛社に就任。賞の正式名称も変更されたのである。2026年現在、かつての「ユーキャン新語・流行語大賞」は、名称と協賛体制を新たにした形で続いている。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 正式名称:2025年から「『現代用語の基礎知識』選 T&D保険グループ 新語・流行語大賞」に変更された。
- 選考基準:『現代用語の基礎知識』収録語をベースに、世間への広がりや時代性、社会的な意味などを選考委員会が総合的に判断する。
- 2023年の年間大賞:阪神タイガースの岡田彰布監督が掲げた「アレ(A.R.E.)」が選ばれた。
- 2025年の転換点:21年ぶりに特別協賛社がユーキャンからT&D保険グループへ交代した。
- 現在の位置づけ:協賛社が変わっても、主催者は自由国民社であり、選考の主体は新語・流行語大賞選考委員会である。
【正式名称と現在】ユーキャン流行語大賞は2025年から名称が変わっている
まず押さえておきたいのは、「ユーキャン流行語大賞」という呼び方は、長年使われてきた旧名称に由来する通称だという点だ。
賞そのものの正式な名称には、協賛企業の名前が含まれてきた。2004年から2024年までは「現代用語の基礎知識」選 ユーキャン新語・流行語大賞として親しまれていた。
しかし、2025年10月1日、主催する株式会社自由国民社が特別協賛社の変更を発表。新たな名称は「『現代用語の基礎知識』選 T&D保険グループ 新語・流行語大賞」となった。
つまり、2026年に「ユーキャン流行語大賞」と検索しても、現在の正式名称とは一致しない。過去の受賞記録や2023年の「アレ」を調べる場合には旧名称が有効だが、最新の情報を探す場合はT&D保険グループの名称を使う必要がある。
主催者・協賛社・関連出版社の違い
この賞を理解するうえで重要なのが、主催者と協賛社、そして賞の基盤となる出版物の関係である。
- 主催者:株式会社自由国民社
- 特別協賛社:T&D保険グループ(2025年から)
- 選考の主体:新語・流行語大賞選考委員会
- 選考の基盤:『現代用語の基礎知識』
『現代用語の基礎知識』は、1948年に創刊された新語・新知識の年鑑である。政治、経済、社会、文化、スポーツなど、その時代を理解するための言葉を記録してきた。
自由国民社は、この出版物のプロモーション事業として1984年に新語・流行語大賞を創設した。単に話題になった言葉をランキングするのではなく、時代を象徴する言葉と、それに関わった人物や団体を顕彰することが基本的な目的となっている。
したがって、ユーキャンは賞の所有者でも主催者でもなく、長期間にわたって特別協賛を担ってきた企業という位置づけだった。
【選考基準を解説】流行語大賞はどんな仕組みで選ばれるのか
「流行語大賞は誰が決めているのか」という疑問に対する答えは、自由国民社が主催し、選考委員会がノミネート語や受賞語の選定に関わる、というものだ。
自由国民社が公表している選考の基本的な考え方は、次のように整理できる。
「1年の間に発生したさまざまな言葉のなかで、軽妙に世相を衝いた表現とニュアンスを持ち、広く大衆の目・口・耳をにぎわせた新語・流行語を選ぶ」というものだ。
ここで注目したいのは、単純な使用回数やSNSの投稿数だけで決める仕組みではないという点である。
選考で重視される主なポイント
2025年の選考委員への取材では、辛酸なめ子氏が選考の視点として、言葉がどの程度の層に広がったか、ネガティブすぎる言葉を残すことが適切か、そして日本の歴史に残るような言葉や時評を表す言葉かどうかを挙げている。
この証言と主催者の公表内容を合わせると、選考のポイントは次のように整理できる。
- 社会への浸透度:一部のコミュニティだけでなく、幅広い層に認識されたか。
- 時代性:その年の政治、経済、社会、文化などを象徴しているか。
- 言葉としてのインパクト:表現やニュアンスに印象的な特徴があるか。
- 歴史的な意味:後から振り返ったとき、その時代を説明できる言葉か。
- 社会的な評価:否定的な意味合いや社会への影響も含め、選出する意義があるか。
なお、これらは選考の考え方を整理したものであり、各項目に何点を配分するという公開済みの統一採点表ではない。特定のSNSでバズった言葉が必ず選ばれるわけでもない。
ノミネート30語が決まるまでの流れ
選考委員会は、最終的な年間大賞だけを決めているわけではない。ノミネート語を絞り込む段階から関与している。
2025年12月に公開された文春オンラインの取材記事では、『現代用語の基礎知識』編集長の大塚陽子氏が、編集部で候補となる言葉を抽出し、選考委員会で議論して30語に絞る流れを説明している。
また、選考委員を務めた辛酸なめ子氏も、2025年の選考について、候補となる言葉の資料を確認し、委員が追加候補を提出したうえで採点し、会議で議論する過程を明かしている。
具体的な進行は次のとおりだ。
- 候補語の抽出:『現代用語の基礎知識』に収録された用語を中心に、編集部が候補を整理する。
- 選考委員による検討:委員が資料を確認し、追加したい言葉を提出する。
- 事前採点:各委員が候補語を評価する。
- 選考会での議論:採点結果を参考にしながら、委員同士で意見を交わす。
- ノミネート30語の決定:候補が絞り込まれ、11月上旬に公表される。
- トップ10・年間大賞の発表:12月1日の発表・表彰式で受賞語が明らかになる。
重要なのは、選考委員が単に用意された30語から選ぶだけではないことだ。候補の選定段階から参加し、世代や専門分野の違いによる意見交換を行っている。
また、現在は『現代用語の基礎知識』をベースに候補を選ぶ仕組みが中心であり、一般の人気投票で年間大賞が決まる制度ではない。
協賛企業は受賞語を決めているのか
ここは誤解されやすいポイントだが、特別協賛社が受賞語を決めるわけではない。
T&D保険グループは公式の協賛案内で、受賞ワードの選定は自由国民社主催のもと、新語・流行語大賞選考委員会によって行われると説明している。
ユーキャンも2016年の公式発表で、協賛企業という立場から審査員の選定や受賞ワードについて意見を申し上げる立場ではないと説明していた。
この点を理解すると、スポンサー交代によって選考基準そのものが変わったと考えるのは早計だと分かる。
【2023年の年間大賞】阪神タイガースの「アレ」とトップ10全10語
ユーキャン新語・流行語大賞を振り返るうえで、2023年の受賞結果は外せない。
2023年12月1日に開催された表彰式で、年間大賞に選ばれたのは「アレ(A.R.E.)」だった。
この言葉は、プロ野球・阪神タイガースの岡田彰布監督がチームの目標を表現するために使った言葉である。
優勝という直接的な言葉をあえて避け、選手や関係者が目標に向かって集中するための表現として使われた。阪神が38年ぶりの日本一を達成した2023年を象徴する言葉として、年間大賞に選ばれた。
「アレ(A.R.E.)」に込められた意味
「アレ」は単なる優勝の言い換えではない。阪神タイガースのチームスローガンとして使われたA.R.E.には、Aim(目標)、Respect(尊重)、Empower(力を与える)という意味が込められていた。
岡田監督の独特な言葉遣いと、チームが実際に目標を達成した結果が重なったことで、野球ファン以外にも認知が広がった。
スポーツの現場で使われた言葉が、テレビやニュース、日常会話に浸透し、社会全体の記憶に残る表現へと変わった好例である。
2023年のトップ10一覧
ユーキャンと自由国民社が公表した2023年のトップ10は以下のとおり。年間大賞の「アレ」もトップ10に含まれている。
- 新しい学校のリーダーズ/首振りダンス:4人組ダンスボーカルユニットのパフォーマンス。楽曲「オトナブルー」の首振りダンスがSNSなどで話題となった。
- アレ(A.R.E.):阪神タイガースの岡田彰布監督が掲げたチームスローガン。年間大賞。
- OSO18/アーバンベア:北海道で牛を襲ったヒグマと、人間の生活圏に出没するクマの問題を象徴する言葉。
- 蛙化現象:恋愛において、相手の些細な言動などをきっかけに急に気持ちが冷める現象として広まった言葉。
- 生成AI:文章や画像などを生成する人工知能技術。ChatGPTをはじめとするサービスの普及が背景にある。
- 地球沸騰化:地球温暖化を超える深刻な気候変動への危機感を表す言葉。
- ペッパーミル・パフォーマンス:WBCでラーズ・ヌートバー選手が見せた、ペッパーミルをひく動作をまねたパフォーマンス。
- 観る将:自分で将棋を指すだけでなく、対局の観戦を楽しむ人を指す言葉。
- 闇バイト:SNSなどを通じて犯罪に加担させる違法な求人や募集を指す言葉。
- 4年ぶり/声出し応援:新型コロナウイルス感染症の影響で制限されていたイベントやスポーツ会場での声出し応援が再開したことを表す言葉。
このほか、選考委員特別賞には、とにかく明るい安村の「I'm wearing pants!(アイム・ウェアリング・パンツ)」が選ばれた。
なお、トップ10は順位を競うランキングではない。2023年の公式発表も50音順で掲載しており、年間大賞とトップ10、選考委員特別賞はそれぞれ区別されている。
「新しい学校のリーダーズ」が選ばれた理由
2023年のトップ10で、エンターテインメント分野を代表する存在となったのが「新しい学校のリーダーズ/首振りダンス」だ。
彼女たちの楽曲「オトナブルー」は2020年に配信リリースされていたが、首を大きく振る印象的なダンスがTikTokなどで注目を集め、2023年に人気が拡大した。
ここから読み取れるのは、流行語大賞が必ずしもその年に初めて生まれた言葉だけを対象としているわけではないということだ。
以前から存在していた作品や表現でも、その年に広く浸透し、社会的な話題になれば選考対象になり得る。
2023年のトップ10には、スポーツ、音楽、恋愛、テクノロジー、環境問題、犯罪など、異なる分野の言葉が並んでいた。これこそが、単純なSNSトレンドランキングとは異なる同賞の特徴である。
【歴代受賞語と年表】1984年から続く流行語大賞の変遷
新語・流行語大賞は、2025年の名称変更によって始まった新しい賞ではない。1984年の創設以来、40年以上にわたって続く言葉の記録事業である。
その背景には、毎年生まれる言葉や社会現象を一時的な話題で終わらせず、後世に伝えるという考え方がある。
賞の歴史と名称変更の年表
| 時期 | 出来事 | 主な意味・位置づけ |
|---|---|---|
| 1948年 | 『現代用語の基礎知識』創刊 | 時代の新語・新知識を記録する年鑑の出発点。 |
| 1984年 | 新語・流行語大賞創設 | 自由国民社が時代を象徴する言葉の顕彰を開始。 |
| 2003年 | ユーキャンとのパートナーシップ | 『現代用語の基礎知識』関連事業で協力関係が始まる。 |
| 2004年 | ユーキャン名義の賞として定着 | 「ユーキャン新語・流行語大賞」の名称で開催。 |
| 2004~2024年 | ユーキャンが特別協賛 | 21年間にわたって協賛を継続。 |
| 2025年10月1日 | 協賛社・賞名称の変更を発表 | T&D保険グループが新たな特別協賛社に就任。 |
| 2025年12月1日 | 新名称で初の表彰式 | 「2025 T&D保険グループ新語・流行語大賞」を開催。 |
| 2026年 | T&D保険グループ名義で継続 | 新しい協賛体制で迎える2年目。 |
歴代の年間大賞から見える時代の変化
過去の年間大賞を振り返ると、その年に社会が何に関心を寄せていたのかが分かる。
- 2017年:「インスタ映え」「忖度」。SNS文化の拡大と政治・社会への関心を反映。
- 2019年:「ONE TEAM」。ラグビー日本代表の活躍とチームの一体感を象徴。
- 2020年:「3密」。新型コロナウイルス感染症によって生活様式が変化した年を象徴。
- 2021年:「リアル二刀流/ショータイム」。大谷翔平選手の活躍を反映。
- 2022年:「村神様」。村上宗隆選手の記録的な活躍を象徴。
- 2023年:「アレ(A.R.E.)」。阪神タイガースの日本一と岡田監督の言葉が話題に。
- 2025年:「働いて働いて働いて働いて働いてまいります/女性首相」。新名称となった賞で、政治と社会の大きな転換を象徴。
これらを比較すると、受賞語は娯楽やスポーツに限られないことが分かる。政治的な発言、災害や感染症に関する表現、SNS発の流行、技術革新など、社会の関心を広く反映してきた。
また、歴代受賞語を単なる懐かしい言葉の一覧として見るだけでは、賞の意義を十分に理解できない。言葉が生まれた背景と、その年に人々が何を経験したのかを合わせて振り返ることで、当時の社会の輪郭が見えてくる。
【2025年の協賛社交代】21年ぶりにユーキャンからT&D保険グループへ
2025年の新語・流行語大賞で最も大きな制度上の変化は、特別協賛社の交代だった。
自由国民社は2025年10月1日、T&D保険グループを新たな特別協賛社として迎えることを発表した。それまで2004年から協賛を続けていたユーキャンは、同年をもって特別協賛を終了することになった。
この変更によって、賞の名称は「『現代用語の基礎知識』選 T&D保険グループ 新語・流行語大賞」へと変更された。
なぜT&D保険グループが新スポンサーになったのか
T&D保険グループは、太陽生命、大同生命、T&Dフィナンシャル生命などを擁する保険グループである。
同グループの公式発表によれば、特別協賛を決めた背景には、新語・流行語大賞が持つ文化的な意義への共感があった。
T&D保険グループは「Try&Discover(挑戦と発見)」による価値創造を経営理念に掲げている。また、文化・芸術の保全や継承、地域社会やスポーツの発展に向けた支援にも取り組んでいる。
今回の協賛についても、言葉を通じて時代を映し出し、社会の記憶を残していく活動に共感したことを理由として説明している。
一方、自由国民社はユーキャンに対して、2004年からの長年の支援への感謝を表明した。
ただし、協賛交代の具体的な契約交渉や金額、企業間の個別事情について、公式発表で詳細が明かされているわけではない。公表されている事実から分かるのは、主催者が新しい特別協賛社を迎え、賞の名称を変更したということだ。
スポンサーが変わると選考基準も変わるのか
結論からいえば、協賛社の交代と受賞語の選考は区別して考える必要がある。
自由国民社は引き続き主催者であり、T&D保険グループの公式案内でも、受賞ワードの選定は自由国民社主催の選考委員会が行うと説明されている。
そのため、2025年の変更は、まず協賛体制と賞名称の変更として理解するのが正確だ。
そもそも、ユーキャンが協賛していた時代にも、協賛企業が受賞語を直接決定する仕組みではなかった。協賛社が交代したからといって、選考委員会の役割まで自動的に変わるわけではない。
新名称で開催された2025年の年間大賞
新しい協賛体制で初めて開催された2025年の年間大賞は、「働いて働いて働いて働いて働いてまいります/女性首相」だった。
この言葉は、高市早苗氏が自民党総裁選で勝利した際に発した決意表明に由来する。2025年には日本初の女性首相が誕生したこともあり、政治と社会の大きな転換を象徴する表現として選ばれた。
同年のトップ10には「トランプ関税」「エッホエッホ」「緊急銃猟/クマ被害」「国宝(観た)」「古古古米」「戦後80年/昭和100年」「二季」「ミャクミャク」「オールドメディア」も選ばれた。
新名称になった初年度も、政治、経済、自然環境、エンターテインメント、社会現象など、幅広い分野の言葉が選出されている。
【表彰式と現在の位置づけ】流行語大賞は何を評価する賞なのか
新語・流行語大賞は、毎年12月1日にトップ10と年間大賞を発表する形式が定着している。発表と合わせて表彰式も開催され、受賞語に関わった人物や団体が顕彰される。
ここで重要なのは、この賞が単に言葉そのものを評価するだけではないという点だ。
たとえば、2023年の「アレ」では阪神タイガースの岡田彰布監督、2025年の年間大賞では高市早苗首相が言葉に関わった人物として注目された。
つまり、言葉が生まれた背景や、それを広めた人物・団体も含めて、その年の社会現象を記録する仕組みになっている。
表彰式で何が行われるのか
表彰式では年間大賞とトップ10が発表され、受賞した言葉に関係する人物や団体が顕彰される。
2023年の式典には、司会の宮本隆治氏や選考委員のやくみつる氏、室井滋氏らが出席した。年間大賞「アレ」をはじめとする受賞語が公表され、選考委員特別賞も発表されている。
また、賞金を競う一般的なランキングイベントとは異なり、受賞者には賞金ではなく、記念の盾が贈られる形式が続いている。
表彰式は受賞者を顕彰する場であると同時に、その年の社会を象徴する言葉を公式に記録する節目でもある。
「こんな言葉、流行っていない」という批判はなぜ起こるのか
新語・流行語大賞が発表されるたびに、SNSなどでは「自分の周囲では聞かなかった」「もっと流行した言葉がある」といった意見が出ることがある。
こうした反応が生まれる背景には、賞の選考方法と一般的な流行の捉え方に違いがある。
例えば、ある言葉が特定の年代や職業、地域、SNSの利用者の間で爆発的に広がっても、別の世代にはほとんど知られていないことがある。反対に、政治や経済に関する言葉は、若年層の会話で頻繁に使われなくても、ニュースや社会全体への影響が大きい場合がある。
また、2025年の「ミャクミャク」のように、以前から存在していた言葉やキャラクターが、特定の年に社会的な関心を集めて候補になるケースもある。
そのため、流行語大賞の受賞結果と、個人が日常生活でよく耳にする言葉が一致するとは限らない。
2026年現在、ユーキャン流行語大賞をどう見るべきか
2026年10月29日時点で、賞の正式名称はT&D保険グループ名義となっている。ユーキャンの名称は過去の受賞記録を示す旧称として残っているが、現在の主催者は自由国民社であり、特別協賛社はT&D保険グループだ。
2026年の年間大賞・トップ10は、まだ発表前である。直近の2025年は11月5日にノミネート30語、12月1日にトップ10と年間大賞が発表された。
今後の受賞結果を読み解く際には、次の3つを区別すると理解しやすい。
- ノミネート30語:その年の社会的な話題を幅広く集めた候補群。
- トップ10:選考委員会が選んだ代表的な言葉。順位を示すランキングではない。
- 年間大賞:トップ10の中から、その年を象徴する言葉として特に選ばれたもの。
この3段階を理解しておけば、「自分の知らない言葉がトップ10に入った」「もっと有名な言葉があるのに年間大賞ではない」といった疑問も整理しやすくなる。
【ユーキャン流行語大賞】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ユーキャン流行語大賞の正式名称は何ですか?
A1:2024年までの正式名称は「『現代用語の基礎知識』選 ユーキャン新語・流行語大賞」です。2025年からは「『現代用語の基礎知識』選 T&D保険グループ 新語・流行語大賞」に変更されています。
Q2:2023年の年間大賞は何ですか?
A2:阪神タイガースの岡田彰布監督が掲げた「アレ(A.R.E.)」です。2023年12月1日に発表され、トップ10にも選ばれました。
Q3:流行語大賞は一般投票で決まるのですか?
A3:現在の基本的な選考は一般投票による人気ランキングではありません。『現代用語の基礎知識』に収録された用語などをベースに、編集部と選考委員会が候補を検討し、トップ10と年間大賞を選びます。
Q4:ユーキャンはなぜスポンサーを降りたのですか?
A4:2025年にユーキャンの特別協賛が終了し、T&D保険グループへ交代しました。自由国民社は長年の支援に謝意を示していますが、交代に至った個別の契約事情や詳細な理由は公表されていません。
Q5:T&D保険グループが受賞語を決めているのですか?
A5:いいえ。主催者は自由国民社であり、受賞語は新語・流行語大賞選考委員会が選びます。T&D保険グループは特別協賛社という立場です。
Q6:トップ10には順位がありますか?
A6:ありません。トップ10は基本的に50音順で発表され、それぞれがその年を代表する言葉として扱われます。年間大賞は、そのトップ10の中から選ばれる特別な位置づけです。
Q7:2026年の流行語大賞はいつ発表されますか?
A7:2026年10月29日時点では年間大賞は未発表です。直近の2025年は11月5日にノミネート30語、12月1日にトップ10と年間大賞が発表されました。2026年の正式な日程は主催者の発表を確認する必要があります。
まとめ:ユーキャン流行語大賞は名称を変えても続く「時代の記録」
ユーキャン流行語大賞は、2025年の協賛社交代によって大きな節目を迎えた。2004年から2024年まで続いたユーキャンの特別協賛は終了し、2025年からT&D保険グループが新たなパートナーとなっている。
しかし、賞の根幹となる部分は変わっていない。自由国民社が主催し、『現代用語の基礎知識』を選考の基盤として、選考委員会がその年を象徴する言葉を選び、関係者を顕彰する仕組みだ。
2023年の「アレ」が示したように、スポーツの現場から生まれた言葉が社会全体に浸透することもあれば、生成AIや地球沸騰化のように技術や環境問題を象徴する言葉が選ばれることもある。
また、2025年の「働いて働いて働いて働いて働いてまいります/女性首相」は、賞の名称が変わった初年度に政治的・社会的な転換を象徴する言葉が選ばれた事例となった。
この賞を見る際に大切なのは、年間大賞を国民全員が支持した人気投票の結果と捉えないことだ。選ばれた言葉がどのような社会背景から生まれ、なぜ選考委員会がその年を代表する表現として評価したのかを読み解くことに、本来の価値がある。
2026年以降も、協賛社の名称だけでなく、どのような言葉が候補に入り、どんな社会現象が年間大賞に結びつくのかに注目したい。流行語大賞は、過去を懐かしむためだけのイベントではなく、その年の日本社会を言葉から振り返るための記録として、今後も存在感を持ち続けるはずだ。
主な参照資料:自由国民社の2025年協賛社変更発表、T&Dホールディングス公式発表、ユーキャンの2023年公式受賞発表、文春オンラインの選考過程に関する取材記事、2025年の選考委員インタビュー、nippon.comの2023年受賞語解説。
(出典: ユーキャン 流行 語 大賞(Yahoo!ニュース))