地震予言・予知は当たる?2026年最新データで科学的根拠と噂の真相を徹底解説
「2026年に巨大地震が発生する」「特定の日に南海トラフ地震が起きる」「動物の異常行動や電磁波が大地震の前兆になっている」――。SNSや動画サイトでは、こうした地震予言や地震予知に関する情報が繰り返し拡散されている。日本は世界的にも地震活動が活発な地域であり、将来の大地震に対する不安から、具体的な発生日や震源地を示す情報に関心が集まりやすい。
しかし、2026年10月現在、気象庁や地震調査研究推進本部が示している科学的な見解は明確だ。地震が発生する日時・場所・規模を高い精度で事前に特定する技術は確立されていない。一方、過去の地震活動やプレートの状態を分析し、一定期間内に地震が発生する確率を評価する研究は進んでいる。つまり、ネット上の地震予言と、国の研究機関が発表する地震発生確率は、根本的に異なる情報なのだ。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 地震予言の信頼性:日時と場所を特定した高精度の地震予知は、2026年現在も科学的に実現していない。
- 2026年最新の公的評価:地震本部は2026年1月1日を基準日とする長期評価の確率値を更新。南海トラフ地震は引き続き最も高い確率ランクに位置づけられている。
- 南海トラフ臨時情報:地震の発生を予言する情報ではなく、大規模地震の発生可能性が平常時より相対的に高まったことを伝える情報。
- SNSの噂:動物の異常行動、地震雲、電磁波などは、現段階で実用的な地震予知の方法として確立されていない。
- 最優先の対策:予言を信じて行動するのではなく、最低3日間、できれば1週間分の備蓄や家具の固定などを進めることが大切。
【2026年最新】地震予言は当たる?気象庁が示す科学的な結論
地震予言が本当に当たるのかを判断するには、まず科学的な意味での「地震予知」を理解する必要がある。
気象庁が説明する地震予知とは、地震の発生する「時」「場所」「大きさ」の3要素を精度よく限定して予測することだ。例えば、単に「今後1年以内に日本のどこかで地震が起きる」という予測では、情報としての価値は高くない。日本では日常的に地震が発生しているため、条件を広く設定すれば当たりやすくなるからだ。
意味のある地震予知には、「いつ」「どこで」「マグニチュードいくつ程度の地震が起きるのか」を具体的に示し、その予測手法が客観的なデータによって検証されている必要がある。ところが、現在の科学的知見では、こうした条件を満たす高精度の予測は実現していない。気象庁は日時と場所を特定した地震予知情報について、一般にデマと考えられるとの見解を示している。
地震調査研究推進本部も、現在の科学技術では大きな地震に限ったとしても、一般的な意味での地震予知は困難としている。これは地震研究そのものが進んでいないという意味ではない。地震の発生メカニズムや危険性の評価は進歩しているものの、地震が起きる直前の破壊過程を正確に予測することが極めて難しいという意味だ。
なぜ地震の発生日時を特定できないのか
地震は、地下の岩盤に蓄積されたひずみや応力が限界に達し、断層などが急激にずれることで発生する。日本列島の周辺では複数のプレートが移動し、プレート境界や内陸の活断層に力が加わり続けている。
問題は、地下の岩盤がどのタイミングで破壊を始めるのか、その破壊がどこまで広がるのかを事前に正確に判断できないことだ。地下の構造は一様ではなく、断層の摩擦特性や応力の分布、周辺の岩盤の状態などが複雑に関係する。
地震計やGPS、海底観測網などによって地下の変化を捉える技術は発展している。しかし、異常な変化を検知できたとしても、それが必ず大地震につながるとは限らない。逆に、大きな地震が明確な前兆を示さずに突然発生することもある。
緊急地震速報は地震予言ではない
混同されやすいのが緊急地震速報だ。スマートフォンやテレビで強い揺れの到達を知らせるため、「地震が発生する前に予測できている」と感じる人もいるだろう。
しかし、緊急地震速報は地震の発生後、震源付近の地震計が最初に到達するP波を検知し、そのデータから震源やマグニチュード、各地の震度などを推定して知らせる仕組みである。後から到達する、より大きな揺れをもたらすS波より先に情報を届けることで、被害を軽減することを目的としている。
気象庁によれば、速報から強い揺れが到達するまでの時間は数秒から数十秒程度にすぎない。震源に近い地域では、速報が揺れに間に合わない場合もある。つまり、緊急地震速報は未来の地震を予言する技術ではなく、発生した地震の揺れを素早く知らせる防災技術なのだ。
【2026年最新データ】地震調査研究推進本部の長期評価と発生確率
地震予言と混同してはいけないのが、地震調査研究推進本部が公表する「長期評価」だ。
地震本部は、文部科学省を中心とする政府の地震調査研究推進体制であり、主要な活断層や海溝型地震について、過去の地震活動や地質調査、観測結果などを分析している。その成果の一つが、今後一定期間内に地震が発生する確率を示す長期評価である。
2026年1月14日に地震発生確率を更新
2026年1月14日、地震調査研究推進本部は、長期評価による地震発生確率値の更新を公表した。今回の算定基準日は2026年1月1日で、前年の2025年1月1日から1年間が経過したことを受けて再計算されたものだ。
地震本部が基本的に採用するモデルでは、想定する地震が発生しないまま時間が経過すると、発生確率が上昇する。このため、確率値を確認するときには、数値だけでなく、いつを基準日にして算出されたものなのかも確認する必要がある。
ただし、2026年の更新では、主要活断層の平均活動間隔が数千年程度と長いことから、1年間の経過による変化は小さく、四捨五入の結果、前年と同じ表記になったものも多い。数値が変わらなかったからといって、地震の危険性がなくなったわけではない。
南海トラフ地震の発生確率はどう変わった?
2026年の地震発生確率を考えるうえで、特に重要なのが南海トラフ地震だ。
地震調査委員会は2025年9月26日、南海トラフの地震活動に関する長期評価を一部改訂した。過去の地震の発生間隔や、高知県の室津港における隆起量のデータなどを踏まえ、発生確率の計算方法を見直した結果である。
改訂後の評価では、2つの計算モデルによって異なる確率値が示された。
- すべり量依存BPTモデル:今後30年以内に60~90%程度以上。
- BPTモデル:今後30年以内に20~50%。
この2つは異なる前提に基づく計算結果であり、単純な誤差の上下限を意味するものではない。地震本部は、いずれの計算結果も、30年以内の発生確率が26%以上の海溝型地震に該当する最も高い「IIIランク(高い)」と評価している。
従来、2025年1月1日時点では80%程度とされていたが、計算方法の見直しによって数値の表現が変わった。重要なのは、数値の上下だけを見て危険性が急に高まった、あるいは低下したと判断しないことだ。地震本部は改訂後も南海トラフ地震の発生確率は高いという評価を維持している。
2026年の公的な地震情報を比較
| 時期・情報 | 公表内容・数値 | 読み取るべきポイント |
|---|---|---|
| 2025年9月26日 南海トラフ長期評価改訂 | 60~90%程度以上、または20~50% | 異なる計算モデルによる30年以内の確率。いずれもIIIランク。 |
| 2026年1月1日 確率値の算定基準日 | 長期評価の確率値を再計算 | 1年間の変化は小さく、表記が変わらない評価も多い。 |
| 2026年1月14日 地震本部の更新公表 | 2026年基準の長期評価を公開 | 活断層や海溝型地震のリスクを長期的に確認する資料。 |
| 南海トラフ地震臨時情報 | 異常な現象の観測や調査結果を踏まえて発表 | 平常時より発生可能性が相対的に高まったことを知らせる情報。 |
| 緊急地震速報 | 地震発生後の観測データを迅速に解析 | 強い揺れが到達する前に知らせるための情報。 |
30年以内の発生確率が低くても安心できない理由
長期評価の確率値を理解するうえで、過去の地震の事例も重要だ。
地震本部の2026年版長期評価結果一覧では、1995年の兵庫県南部地震について、発生直前の30年以内の確率値を試算すると0.02~8%、2016年の熊本地震ではほぼ0~0.9%だったと説明している。
これらの事例が示すのは、確率が低いと評価されていた地域でも、大きな地震が起こり得るという事実だ。特に内陸の活断層は、地震の発生間隔が数千年程度と長い場合があり、30年間という期間で見ると確率が小さく算出されることがある。
「発生確率が低いから地震は起きない」「30年以内の確率が高いから今年必ず起きる」という読み方は、どちらも間違いである。
【南海トラフ地震臨時情報】予知との違いと発表される仕組み
南海トラフ地震臨時情報は、地震予言や長期評価とは異なる性質を持つ防災情報だ。
気象庁は、南海トラフ沿いで異常な現象が観測された場合や、調査の結果、大規模地震が発生する可能性が平常時と比べて相対的に高まったと評価された場合に、この情報を発表する。
何を観測しているのか
代表的な調査対象には、南海トラフ沿いで発生するマグニチュード6.8以上の地震や、ひずみ計で観測される有意な変化などがある。
プレート境界で発生する「ゆっくりすべり」など、プレート間の固着状態に変化が生じた可能性を示す現象も重要な観測対象だ。通常の地震のように急激な揺れを伴わない現象でも、プレート境界の状態を把握する手掛かりになる。
こうした観測結果を専門家が調査・評価し、通常よりも大規模地震の発生可能性が高まっていると判断した場合に、気象庁が情報を発表する。
臨時情報が発表されても地震が必ず起きるわけではない
最も重要なのは、南海トラフ地震臨時情報が発表されても、その後に必ず巨大地震が発生するわけではないという点だ。
逆に、臨時情報が発表されないまま大規模地震が突発的に発生する可能性もある。つまり、臨時情報は地震発生の日時や規模を確定する予知ではなく、観測された異常を踏まえて防災対応を促すための情報なのである。
南海トラフ地震は、おおむね100~150年間隔で繰り返し発生してきたとされるが、発生間隔にはばらつきがある。過去の事例では、1854年の安政東海地震の約32時間後に安政南海地震が発生した。また、1944年の昭和東南海地震から約2年後の1946年には昭和南海地震が発生している。
こうした時間差のある地震活動が確認されていることも、南海トラフ沿いの観測と防災対応が重視される理由の一つだ。
「巨大地震警戒」「巨大地震注意」「調査終了」の意味
南海トラフ地震臨時情報では、調査結果などに応じて防災対応のキーワードが示される。
- 巨大地震警戒:想定震源域内で大規模地震が発生し、残る領域での後発地震に特に警戒が必要な状況。
- 巨大地震注意:異常な現象を踏まえ、平常時より大規模地震の発生可能性が相対的に高まっている状況。
- 調査終了:調査の結果、臨時の防災対応を促す異常が確認されなかった状況。
ただし、調査終了となっても南海トラフ地震の危険性そのものがなくなるわけではない。日頃からの備えを継続することが基本となる。
気象庁は、臨時情報の発表がない状態でも南海トラフ地震が起こり得ることを繰り返し説明している。情報が出ていないことを、安全の保証と受け取ってはいけない。
【動物・電磁波・地震雲】地震前兆と歴代的中事例の真相
地震予言の話題で特に関心を集めるのが、地震前兆と呼ばれる現象だ。犬や猫が突然騒ぎ出す、鳥が一斉に飛び立つ、海岸の魚が異常に動く、空に不思議な形の雲が現れるなど、さまざまな現象が地震と結び付けられている。
しかし、現象が実際に起きたことと、それが地震の前兆だったことは別問題である。
動物の異常行動は地震予知に使えるのか
動物の聴覚や嗅覚、感覚器官の一部が人間より優れていることは知られている。地震の前に地下の岩盤が変形し、微弱な音や電気的な変化などが発生した場合、動物が人間には分からない変化を感知する可能性は研究対象になっている。
ただし、気象庁は、動植物の異常行動と地震の発生との関係について、科学的な説明ができていないとしている。
動物は気温、気圧、騒音、餌の状況、周辺環境など、地震とは無関係な要因でも行動を変える。異常行動が観察された後に地震が起きた事例だけを集めても、地震予知としての有効性は証明できない。
地震が起きなかったケースや、動物に異常行動が見られなかったのに大地震が発生したケースも含め、継続的に検証する必要がある。
地震予知における電磁波の信頼性
地震前に電磁波や電磁場に異常が発生するという説も存在する。岩石の破壊や地下の変形に伴って電気的な現象が発生する可能性を研究すること自体には、科学的な意味がある。
しかし、電磁波の異常を観測したからといって、その後の地震の日時や震源、規模を予測できるわけではない。
公益社団法人日本地震学会の2026年6月改訂FAQでは、地震前の電磁波異常を検証する際の問題点として、雷や太陽活動による磁気嵐に加え、自動車、工場、携帯電話、パソコン、道路工事など、多数の電磁波発生源が存在することを挙げている。
観測された異常が本当に地震に由来するものなのか、ほかの原因では説明できないのかを検証しなければならない。再現性のあるデータと客観的な検証方法が確立されない限り、電磁波による地震予知を実用的な防災手段として扱うことはできない。
地震雲は大地震の前兆なのか
地震雲と呼ばれる現象には、帯状の雲、放射状の雲、波のような模様の雲などがある。SNSでは珍しい形の雲の写真と地震情報がセットで拡散されることもある。
しかし、気象庁は、雲は大気の現象であり、地震は大地の現象であると説明している。両者を結び付ける科学的なメカニズムは明らかになっていない。
また、日本では震度1以上の地震が概ね年間2,000回程度発生しており、平均すると1日約5回の有感地震がある。珍しい雲を見た後に地震が発生したとしても、偶然の一致である可能性を排除できない。
歴史上の地震予知成功例「1975年の海城地震」
地震予知の歴史を調べると、実際に予測が防災に役立った事例も存在する。
代表例が、1975年2月4日に中国遼寧省で発生したマグニチュード7.3の海城地震だ。この地震では、地震活動や地殻変動、前震など複数の情報を組み合わせた予測が行われ、住民への警告や避難につながった。
1976年に発表されたニュージーランド地震工学関連学会の論文や、米国地質調査所(USGS)の研究記録でも、この事例は歴史的な予測成功例として紹介されている。
しかし、この成功をもって現代の地震予言が科学的に有効だと判断することはできない。実際、翌1976年7月28日に中国で発生したマグニチュード7.5の唐山地震については、事前に予測できなかったとする研究報告もある。
つまり、海城地震は複数の観測情報が偶然ではなく防災に結び付いた重要な事例である一方、同じ方法であらゆる大地震を予測できるわけではないことも示している。
2025年7月の大災難説と2026年のSNS予言
日本国内で大きな議論を呼んだ事例の一つが、2025年7月に日本で大災難が発生するという噂だ。SNSや動画サイトなどで広く拡散され、国内外で旅行や訪日計画への影響も生じた。
気象庁が公表した「気象業務はいま 2026」では、この風説によって国民の不安が高まっただけでなく、一部地域で訪日観光客が減少するなど、地域経済にも影響が見られたと報告している。
気象庁は日時と場所を特定した地震予知が現在の科学技術では不可能であることを積極的に発信し、気象庁長官の記者会見でも、根拠のない情報に振り回されないよう呼びかけた。
さらに2026年4月には、三陸沖で発生した地震をめぐり、事前に予測していたと主張するSNSアカウントが話題になった。
日本ファクトチェックセンターの2026年4月30日の検証によると、地震発生前に「M7前後」の地震が「1~3週間以内」に起こる可能性を示した投稿があり、発生後に予測的中を主張して有料コンテンツへ誘導する動きが確認された。
同センターは発信者に独自の解析手法や第三者が検証できるデータについて問い合わせたが、回答は得られなかったと報告している。
発生時期や地域の範囲を広く設定した予測は、実際の地震と部分的に一致する可能性が高くなる。発生後に成功した部分だけを取り上げる手法では、科学的な予測能力を証明できない。
【SNSの地震予言はデマ?】2026年版・信頼性を見分ける7つの基準
地震予言がSNSで拡散される背景には、災害への不安だけでなく、情報が拡散されやすいインターネットの構造も関係している。
「大地震が来る」という強い表現は注目を集めやすく、具体的な日付や地域名が付いていると、科学的な根拠がなくても信頼できる情報のように見えてしまう。
地震予言を見かけた場合は、次の7項目を確認したい。
1.発生日時が具体的に示されているか
「近いうちに大地震が起きる」「今月は危険」といった表現は、検証可能な予測とはいえない。日付や時間帯が明確なのか、予測期間が曖昧に設定されていないかを確認する。
2.震源地や対象地域が限定されているか
「日本のどこか」「太平洋側の広い範囲」など、対象地域が広すぎる予測は注意が必要だ。実際の発生場所と予測された場所がどの程度一致しているのかを確認する。
3.マグニチュードや地震の規模が明示されているか
地震の発生時刻と場所だけでなく、規模についても具体的な予測が必要だ。「大地震」「巨大地震」といった曖昧な表現だけでは、的中したかどうかを客観的に判断できない。
4.過去の予測がすべて公開されているか
的中した事例だけを紹介し、外れた予測を削除している発信者には注意したい。予測の精度を検証するには、成功例だけでなく失敗例も含めた全記録が必要になる。
5.科学的な観測データと解析方法が公開されているか
地震計、GPS、地殻変動、地下水など、どの観測データを使用し、どのような手法で予測したのかを確認する。専門家による第三者検証や学術的な裏付けがあるかも判断材料になる。
6.不安をあおって有料サービスへ誘導していないか
「この情報を知らないと危険」「一般には公開されていない極秘情報」「有料会員だけに発生日を教える」といった宣伝には慎重になるべきだ。
科学的に検証された地震予知技術が確立されていない以上、料金を支払えば確実な地震予知が手に入るという主張には合理的な根拠がない。
7.気象庁や地震本部などの公式情報と整合しているか
発信者が誰なのかを確認し、気象庁、地震調査研究推進本部、日本地震学会などの公的・専門的な情報と照らし合わせることが大切だ。
特に大地震後は、不安をあおる情報が急増する。気象庁も、情報の発信元や科学的な説明の有無を確認するよう注意を促している。
地震予言を共有する前に、この7項目を一つずつ確認するだけでも、根拠の薄い情報を拡散するリスクを減らせる。
【地震防災の基本】予言を待たずに実践したい備蓄と事前対策
地震予言の信頼性を調べること以上に大切なのが、実際に地震が起きた場合に自分や家族の命を守れる状態を整えておくことだ。
日本では、地震が起きる日時を正確に予測できない。だからこそ、特定の日付に合わせた一時的な準備ではなく、いつ地震が起きても対応できる日常的な防災対策が必要になる。
水と食料は最低3日間、できれば1週間分
内閣府や政府広報が案内する防災対策では、家庭で最低3日間、できれば1週間程度の水や食料を備蓄することが推奨されている。
飲料水の目安は1人1日3リットル。例えば、家族4人であれば、1日12リットル、7日間で84リットルが一つの目安になる。
備蓄するものは、保存水や非常食だけではない。普段から食べているレトルト食品、缶詰、乾麺、栄養補助食品なども活用できる。食べた分を買い足すローリングストック方式なら、無理なく備蓄を続けられる。
家具の固定と住宅の耐震性を確認する
地震発生時には、家具や家電の転倒、ガラスの飛散などによって負傷する危険がある。
特に寝室や子ども部屋では、就寝中に家具が倒れてこない配置にすることが重要だ。タンスや食器棚は転倒防止器具で固定し、テレビや電子レンジなども適切な方法で固定する。窓ガラスや食器棚には飛散防止対策を施しておきたい。
住宅については、建築時期や耐震基準、自治体の耐震診断・改修支援制度なども確認しておくとよい。
避難場所とハザードマップを確認する
地震が発生した際に避難する場所は、住んでいる地域によって異なる。自治体が公開しているハザードマップを確認し、自宅周辺の地震・津波・土砂災害などの危険性を把握しておこう。
海岸付近に住んでいる場合は、強い揺れや長い揺れを感じた際に、津波警報などを待たずに安全な高台へ避難する必要がある場合もある。避難経路は複数考えておくと安心だ。
非常用持ち出し袋に入れておきたいもの
- 飲料水と非常食
- 懐中電灯と予備電池
- 携帯ラジオ
- モバイルバッテリーと充電ケーブル
- 常備薬や救急用品
- 現金、身分証明書などの貴重品
- マスク、ウェットティッシュ、衛生用品
- 携帯トイレ、トイレットペーパー
- 季節に応じた防寒具や雨具
- 乳幼児や高齢者など、家族の事情に応じた用品
非常用持ち出し袋は、玄関など持ち出しやすい場所に保管し、定期的に中身を点検する。特に薬や食品には使用期限があるため、定期的な交換を忘れないようにしたい。
家族との連絡方法も決めておく
大地震では、電話やインターネットがつながりにくくなる可能性がある。家族間で集合場所や連絡方法を事前に話し合い、災害用伝言ダイヤル171や災害用伝言板の利用方法も確認しておこう。
政府広報オンラインの防災情報でも、在宅避難に必要な備蓄や家具の転倒防止など、平時からの準備が紹介されている。地震予言の有無にかかわらず、こうした対策を積み重ねることが現実的な防災につながる。
【地震予言予知】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年に大地震が起きるという予言は本当ですか?
A1:特定の日付や地域を指定した地震予言について、科学的に信頼できる根拠は確認されていません。地震本部が公表する長期評価は、一定期間内の発生確率を示すものであり、2026年の特定の日に地震が起きるという意味ではありません。
Q2:地震予知は将来的にも不可能なのでしょうか?
A2:将来の研究の可能性まで否定されているわけではありません。地殻変動やプレート境界の観測技術は進歩しています。ただし、2026年現在、日時・場所・規模を高い精度で特定する実用的な地震予知技術は確立されていません。
Q3:動物の異常行動や地震雲は前兆になりますか?
A3:動物の異常行動や特徴的な雲と地震の関係は研究対象になっていますが、実用的な予知方法としての信頼性は確立されていません。気象庁も、動植物の反応と地震の関係を科学的に説明できていないとしています。
Q4:南海トラフ地震臨時情報が発表されたら必ず地震が起きますか?
A4:必ず発生するわけではありません。この情報は、南海トラフ沿いで大規模地震の発生可能性が平常時と比べて相対的に高まったことを伝えるものです。発表された場合は、政府や自治体の呼びかけに応じて防災対応を取ってください。
Q5:地震発生確率が低い地域なら備蓄は必要ありませんか?
A5:必要です。過去には兵庫県南部地震や熊本地震のように、発生直前の30年以内の確率が低く評価されていた地震もあります。確率が低いことは、地震が発生しないことを意味しません。
Q6:SNSで地震予言が的中したという投稿を見たらどうすればよいですか?
A6:発信者、予測日時、対象地域、マグニチュード、過去の予測記録、解析方法を確認してください。的中した部分だけを切り取った投稿や、有料情報への誘導には注意が必要です。気象庁や地震本部などの公式情報を優先しましょう。
まとめ:2026年の地震予言に惑わされず科学的な情報と備えを優先しよう
2026年10月現在、地震予言・予知について押さえておきたいのは、科学的な地震リスク評価と、SNSなどで拡散される日時指定の予言は別物だということだ。
気象庁は、日時と場所を特定した地震予知は現在の科学技術では不可能としている。一方、地震調査研究推進本部は2026年1月1日を基準日とした長期評価を更新し、南海トラフ地震についても、異なる計算モデルによる発生確率を公表している。
南海トラフ地震臨時情報も、発生日時を当てるための予言ではない。観測された異常を踏まえ、平常時より発生可能性が高まった場合に防災対応を促す情報である。
動物の異常行動や電磁波、地震雲、過去の的中事例についても、科学的な検証と偶然の一致を区別する必要がある。予測が当たったという主張だけでは、手法の正しさを証明できない。
【プロの結論】地震予言を信じるより、地震に備えることが最も確実な選択
地震予言の情報に接したとき、最も大切なのは恐怖に基づいて行動しないことだ。発生日を指定した噂に振り回されるのではなく、気象庁の観測情報、地震本部の長期評価、自治体の防災情報を組み合わせて判断したい。
そして、いつ地震が起きても対応できるよう、水や食料の備蓄、家具の固定、住宅の耐震化、避難場所の確認を進めておくことが重要だ。
地震の発生日時を正確に知ることはできなくても、地震が起きたときの被害を減らすことはできる。予言の的中・不的中に一喜一憂するのではなく、科学的な情報を正しく理解し、日常の防災行動につなげること。それが2026年以降も変わらない、地震大国・日本で暮らすための現実的な判断基準である。
主な参考資料(記事の事実確認用)
- 気象庁「地震予知について」「気象業務はいま 2026」
- 地震調査研究推進本部「長期評価による地震発生確率値の更新について」(2026年1月14日)
- 地震調査研究推進本部「南海トラフの地震活動の長期評価(第二版一部改訂)」
- 気象庁「南海トラフ地震臨時情報について」
- 公益社団法人日本地震学会「地震の噂」「前兆現象の発生メカニズムの解明は必要か」(2026年6月改訂)
- 日本ファクトチェックセンター「4月20日の三陸沖地震を予測していた?」(2026年4月30日)
- 内閣府・政府広報オンライン「自然災害への備え」「防災特集」 (出典: 地震 予言 予知(Yahoo!ニュース))