早稲田大学医学部は実在する?2026年現在の設置構想と歴史・偏差値の真相を徹底解説

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早稲田大学医学部は実在する?2026年現在の設置構想と歴史・偏差値の真相を徹底解説
早稲田大学医学部は実在する?2026年現在の設置構想と歴史・偏差値の真相を徹底解説
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「早稲田大学医学部」は本当に存在するのか。東京大学や慶應義塾大学と並ぶ国内有数の総合大学でありながら、早稲田大学には医学部がありません。一方、大学の長い歴史を振り返ると、創立者・大隈重信の時代から医学教育への関心があり、医学部設置に向けた複数の構想や他大学との連携計画が浮上してきました。

2026年10月現在、早稲田大学の公式な学部一覧に医学部は掲載されていません。ただし、先進理工学部には生命医科学科があり、東京女子医科大学との共同研究・教育も続いています。こうした実際の活動と、実現しなかった医学部設置構想が混同され、「早稲田大学医学部は実在する」という誤解につながることがあります。

📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
  • 現状:2026年現在、早稲田大学に正式な医学部は存在せず、医学部入試も実施されていない。
  • 歴史:1900年代初頭から医学部設置構想があり、1950年代、1970年代、2000年代以降にも複数の計画が浮上した。
  • 現在の医療研究:先進理工学部生命医科学科や東京女子医科大学との共同研究施設TWInsが、医療・生命科学分野の教育研究を担っている。
  • 偏差値:医学部としての偏差値は存在しない。生命医科学科には独自の入試難易度がある。
  • 将来性:医学部設置の歴史的な希望は残るものの、2026年現在、具体的な設置決定や開設時期は公表されていない。

【結論】早稲田大学医学部は実在する?2026年現在の公式情報を確認

早稲田 大学 医学部の関連写真・ビジュアル
【画像】早稲田 大学 医学部 関連ショット

最初に答えを明確にしておきたい。早稲田大学医学部は、2026年10月現在、正式な学部として実在していない。

早稲田大学の公式サイトに掲載されている学部は、政治経済学部、法学部、文化構想学部、文学部、教育学部、商学部、基幹理工学部、創造理工学部、先進理工学部、社会科学部、人間科学部、スポーツ科学部、国際教養学部の13学部だ。

この一覧に医学部は含まれていない。大学院や専門職大学院、研究機関には医療・生命科学に関連する教育研究組織があるものの、それらは医学部とは別の組織である。

特に注意したいのが、早稲田大学の先進理工学部に設置されている「生命医科学科」の存在だ。医学や生命科学に関する専門的な研究を行っているため、名称だけを見ると医学部の一部のように感じるかもしれない。しかし、所属する学部はあくまで先進理工学部である。

また、東京女子医科大学との共同研究施設が存在することも、医学部があると誤解される理由の一つだ。両大学は長年にわたり医療と工学を融合させた研究を続けているが、共同研究施設の設置は早稲田大学への医学部設置や大学合併を意味しない。

したがって、「早稲田大学医学部」という名称は、現在の正式な学部名ではなく、過去の設置構想や医療研究活動を指す文脈で理解する必要がある。

【歴史を検証】早稲田大学医学部設置構想の経緯と幻に終わった計画

早稲田 大学 医学部の様子・注目ショット
【写真】早稲田 大学 医学部 近影・注目カット

早稲田大学の医学部設置構想は、最近になって突然生まれたものではない。創立者の大隈重信が大学教育の拡充を考えていた時代から、医学教育を取り入れる構想が存在した。

早稲田大学の公式な歴史資料である『早稲田大学百五十年史』には、理工科と医科を新設する第二期拡張計画が記録されている。つまり、医学部の設置は大学の発展構想において、長年検討されてきたテーマだった。

1906年:東京同仁医薬学校の設立

早稲田 大学 医学部の報道・詳細資料
【資料】早稲田 大学 医学部 報道・メディア記録

医学教育に関する初期の動きとして知られるのが、1906年(明治39年)2月に設立された東京同仁医薬学校だ。

この学校は、大隈重信が会長を務めた東亜同仁会によって早稲田大学構内に設置された。中国人留学生を対象に医学・薬学教育を行うことを目的としており、校長には岡田和一郎が就任した。

ただし、ここで重要なのは、東京同仁医薬学校が早稲田大学の正式な医学部だったわけではないという点だ。大学構内に設置された医学教育機関と、大学の学部としての医学部は制度上異なる。

同校は財政難などから1911年(明治44年)に閉校した。医学教育の展開を目指す動きはあったものの、継続的な運営には至らなかった。

1907~1909年:理工科と医科の同時設置構想

1907年、創立25周年を迎えた早稲田大学では、理工科と医科の新設を中心とする第二期拡張事業が進められた。

当時の構想には、医学部だけでなく、病院本館、臨床講堂、外科手術室、医科教室などを含む医療教育施設の建設も盛り込まれていた。大学は医科のための土地も確保していた。

しかし、医学部の設置には病院や専門設備の整備、多額の運営資金が必要だった。早稲田大学の公式史料によると、先に着手した理工科の施設建設によって資金面に余裕がなくなり、医科施設の建設は実現しなかった。

この段階で、医学部設置は事実上棚上げとなった。早稲田大学の医学部が長年実現しなかった背景には、創立初期から続く財政的な問題があったのである。

1950年代:日本医科大学との提携や国立病院の構想

戦後も医学部設置への動きは続いた。1953年には、日本医科大学との提携に関する正式な提案が行われたことが、国立国会図書館所蔵の小山松壽関係文書に記録されている。

さらに1956年には、第一国立病院を早稲田大学の附属病院として活用する構想が浮上した。早稲田大学の卒業生でもあった河野一郎による払い下げ案が話題になったが、厚生省の反対などもあり実現しなかった。

1957年の創立75周年前後にも医学部設置への期待は語られたが、具体的な学部開設には結び付かなかった。

1970~1979年:創立100周年記念事業としての医学部構想

1970年には、村井資長総長が創立100周年記念事業の一環として医学部設置を掲げた。

しかし、1978年4月の中間報告では、医学部そのものではなく、総合医科学研究所と附属専門病院を設置する案が提起された。翌1979年の最終報告では、医学部と病院を一体的に設置する構想は、必要な資金規模などを理由に記念事業から外された。

この経緯は、山本一生氏の研究論文『存在しない大学史―早稲田大学における幻の学部構想―』でも取り上げられている。

医学部を設置するという目標は、大学の記念事業という大きな節目においても実現しなかった。

2000年代以降:医理工連携から医学部設置への期待

2000年代に入ると、早稲田大学は医学部を単独で新設することだけでなく、他大学との連携を通じて医療研究を強化する方向へ進んだ。

2008年には東京女子医科大学との共同研究教育施設TWInsが開設され、2010年には共同大学院の共同先端生命医科学専攻が始動した。

2011年には茨城県が笠間市の県畜産試験場跡地を候補地として、早稲田大学医学部の誘致を働きかけた。翌2012年には茨城県議会で誘致を求める決議案も可決されたが、大学の正式な設置には至っていない。

その後、2018年に田中愛治総長が医学・生命科学の研究教育を抜本的に拡充する方針を掲げ、単科医科大学との対等合併や連携を検討する考えを示した。

こうして、早稲田大学医学部の設置構想は、時代ごとに異なる形で何度も浮上してきたのである。

早稲田大学医学部設置構想の年表

時期主な出来事・構想結果・位置づけ
1906年東京同仁医薬学校を設立東亜同仁会による医学教育機関。1911年に閉校
1907~1909年理工科・医科・病院の設置計画資金面の問題から医科施設は実現せず
1953年日本医科大学との提携提案提携構想が記録に残る
1956年第一国立病院の附属病院化構想払い下げは実現せず
1970年創立100周年記念事業として医学部構想医学部設置を検討
1978~1979年総合医科学研究所・附属専門病院の案資金規模などから一体的設置を記念事業から除外
2008年東京女子医科大学とのTWIns開設医理工融合研究教育を開始
2010年共同先端生命医科学専攻の開設大学院レベルの共同教育を推進
2011~2012年茨城県による医学部誘致の働きかけ笠間市への誘致構想は実現せず
2018~2019年田中愛治総長による単科医科大学との対等合併・連携構想医学教育研究の拡充方針を提示
2021年埼玉県による早稲田大学への設置意向の再確認大学側は従来と同様の回答
2026年10月現在の学部・入試情報を確認正式な医学部は設置されていない

【なぜない?】早稲田大学医学部が実現しなかった5つの理由

医学部設置構想が何度も浮上しながら、実現しなかったのはなぜなのか。歴史的な経緯を整理すると、単純に大学側に医学部を設置する意思がなかったからではないことが分かる。

1. 医学部と附属病院の設置には巨額の資金が必要

医学部は、一般的な文系学部とは異なる設備投資が求められる。講義室や研究室だけでなく、解剖実習施設、実験設備、臨床実習を受け入れる医療機関などを整備しなければならない。

さらに、大学病院を運営するには医師、看護師、医療技術者などの専門人材が必要になる。開設後も設備更新や人件費などの継続的な支出が発生する。

1907年の第二期拡張計画が資金不足によって医科の設置を見送ったことは、医学部設置の難しさを象徴する出来事だ。

2. 医学部を運営するための専門人材の確保が難しい

医学部の開設には、基礎医学、臨床医学、公衆衛生など幅広い分野の教員が必要だ。

特に臨床教育では、患者を受け入れる医療機関と指導医の確保が欠かせない。大学の知名度や資金力だけでは解決できない問題であり、地域の医療機関や既存大学との協力体制も求められる。

早稲田大学が医理工連携を重視してきた背景には、こうした医学教育の専門性と、理工学分野が持つ研究開発能力を結び付けたいという考え方もある。

3. 国による医学部新設の抑制政策

医学部の新設には、大学内部の意思決定だけでなく、国の認可や医学教育に関する厳しい審査が必要となる。

日本では1970年代に医師不足への対応として医学部新設が進んだ一方、その後は医師の過剰供給を防ぐ観点から新設や定員の抑制が進められてきた。

2025年8月の文部科学大臣記者会見でも、医学部の定員について、将来の医師需給を踏まえて原則として抑制し、医師不足地域での勤務を条件とする地域枠などを中心に臨時的な増員を認めていると説明された。

2026年も、医学部の新設を考える大学にとって、医師の需給政策や地域医療への貢献は避けて通れない課題となっている。

4. 医療研究の拡充と医師養成は別の事業

早稲田大学は、生命科学や医工学の分野で研究基盤を築いてきた。東京女子医科大学との共同研究施設や先進理工学部の生命医科学科は、その代表例だ。

しかし、病気の仕組みを研究することと、医師免許を取得するための教育を行うことは同じではない。

医療技術の研究開発を推進するのであれば、理工学系の教育研究を充実させ、医療機関と連携する方法もある。必ずしも自前の医学部を持つことだけが、医療分野での競争力を高める方法ではない。

5. 医学部を新設する以外の戦略も存在する

2019年5月に公開された医療専門メディアm3.comの田中愛治総長インタビューでは、新たに医学部を増設することは難しいとの認識が示されていた。

田中総長は、単科医科大学との「対等合併」や「連携」を通じて、生命医科学の研究・教育を拡充する方向性を説明している。

これは、早稲田大学が持つ総合大学としての強みと、医科大学が持つ臨床教育の専門性を組み合わせる発想だ。

つまり、医学部設置が進まなかった背景には、資金、人材、制度上の制約に加え、医学部を単独で新設する以外の選択肢を模索してきた大学の戦略も関係している。

【現在の実態】早稲田大学の生命医科学科と東京女子医科大学との関係

早稲田大学に医学部がないからといって、医療や医学に関する教育研究が行われていないわけではない。

2026年現在、医学部と混同されやすい代表的な組織が、先進理工学部生命医科学科と先端生命医科学センターTWInsである。

先進理工学部生命医科学科とは?

生命医科学科は、医学と理工学を基礎とした教育研究を行う学科だ。

大学の公式説明によると、病気の解明や新しい医薬品、医療デバイス、治療方法の開発に取り組む研究者の育成を目的としている。

具体的な研究領域には、生命現象の解明、細胞や分子の働き、病気の発生メカニズム、医療技術の開発などが含まれる。

そのため、医学に関心があり、将来は製薬企業や医療機器メーカー、研究機関などで研究開発に携わりたい人にとって、有力な進学先の一つとなる。

ただし、医学部の医学科とは教育目的が異なる。生命医科学科を卒業しただけで医師国家試験の受験資格が得られるわけではない。

東京女子医科大学と共同運営するTWIns

もう一つの重要な施設が、東京女子医科大学と早稲田大学が共同で設立したTWIns(先端生命医科学センター)だ。

両大学は人工心臓の研究開発などを通じて、50年以上にわたり医学と工学の分野で協力してきた。2000年には正式な学術交流協定を締結し、2008年4月には共同の研究教育施設を創設している。

2010年には共同先端生命医科学専攻が始動し、大学院レベルでも両大学の専門性を生かした教育が進められた。

TWInsでは、医療技術、生命科学、工学などの研究を横断的に進めている。2017年には、東京女子医科大学と早稲田大学の関連研究組織が第1回日本医療研究開発大賞の経済産業大臣賞を共同受賞した。

ここで押さえておきたいのは、TWInsが医学部ではなく、医理工融合の研究教育拠点であるということだ。東京女子医科大学との協力関係は、医学部の新設や両大学の合併が成立したことを意味しない。

医学部と生命医科学科の違い

両者の違いは、卒業後に目指す専門職と教育課程にある。

  • 医学部医学科:医師の養成を目的とした医学教育を行い、所定の課程を修了して卒業することで医師国家試験の受験資格につながる。
  • 生命医科学科:生命現象や病気の仕組み、医療技術などを研究する専門家・技術者の育成を目指す。
  • TWIns:大学間の連携によって、医学・生命科学・工学を融合した研究と教育を進める施設。

早稲田大学の医療研究分野は決して小さくない。しかし、医師を養成する医学部があるかどうかという問題とは、明確に分けて考える必要がある。

【偏差値・入試】早稲田大学医学部の難易度は?生命医科学科との違い

受験生や保護者が特に気になるのが、早稲田大学医学部の偏差値や入試難易度だろう。

しかし、医学部が存在しない以上、「早稲田大学医学部の偏差値」や「早稲田大学医学部の入試科目」という公式データは存在しない。医学部医学科としての募集人数、入試日程、合格最低点も設定されていない。

生命医科学科の偏差値はどのくらい?

参考になるのが、先進理工学部生命医科学科の入試難易度だ。

河合塾の2026年度入試難易予想ランキング表では、早稲田大学先進理工学部の生命医科学科は偏差値67.5に位置付けられている。

これはあくまで理工学部に属する生命医科学科の受験難易度であり、医学部医学科の偏差値ではない。

また、偏差値は模試の受験者層や予測方法、対象年度によって変動する。大学が公式に認定する数値ではないため、受験する年度の最新データを確認することが大切だ。

早稲田大学の医学部入試はある?

2026年度の入試においても、早稲田大学医学部医学科の一般選抜や推薦入試は存在しない。

一方、先進理工学部生命医科学科には独自の入学者選抜がある。理系科目を中心とした学力が求められ、生命科学や医療研究に興味を持つ学生が受験する。

出願する際には、必ず早稲田大学の公式入学試験要項で、対象学科、試験科目、配点、募集人数、出願資格を確認したい。

生命医科学科を卒業すれば医師になれる?

ここは進路選択に直結する重要なポイントだ。

厚生労働省が公表する医師国家試験の受験資格では、原則として大学において医学の正規の課程を修めて卒業した者などが対象となる。

したがって、早稲田大学の生命医科学科を卒業しただけでは、医師国家試験の受験資格は得られない。

医師を目指す人と、医学・生命科学の研究者を目指す人では、大学選びの基準が大きく異なる。名称に「医科学」と入っているからという理由だけで、医学部と同じ進路を期待しないようにしたい。

【2026年最新】早稲田大学医学部設置の可能性と今後の動向

では、早稲田大学に医学部が設置される可能性は今後あるのだろうか。

これまでの歴史を考えると、大学にとって医学部設置は長期的な検討テーマであり、完全に無関係な構想ではない。しかし、2026年10月現在、具体的な設置決定や開設年度、学生募集開始時期は公表されていない。

2018~2019年の田中愛治総長による構想

医学部設置の可能性を考えるうえで重要なのが、田中愛治総長が2018年の総長選挙時に示した方針だ。

同氏は、生命医科学の研究・教育を強化するため、単科医科大学との対等合併や全面的な連携を目指す考えを示した。

2019年5月のm3.comのインタビューでは、医学部を単独で新設することの難しさや、既存の医科大学との協力によって医学教育を拡充する方向性について説明している。

この構想は、医学部設置を実現するための選択肢として注目された。ただし、構想を掲げたことと、実際に大学間の合併や医学部開設が決まったことは別問題である。

2021年の埼玉県議会答弁が示した大学側の状況

その後の状況を確認するうえで参考になるのが、埼玉県議会の2021年9月定例会における答弁だ。

埼玉県は早稲田大学所沢キャンパスへの医学部誘致の可能性を探るため、大学側に設置の意向を問い合わせた。

その結果、大学側からは、2020年2月に問い合わせた際と同様に「現在も何も申し上げることはできない点、変わりございません」との回答があったと、県の保健医療部長が説明している。

この答弁は、医学部設置をめぐる大学側の具体的な意思表示が、少なくとも県議会で公開された資料上では明らかになっていなかったことを示している。

2026年の医学部新設を取り巻く環境

医学部設置の可能性を左右するのは、大学側の希望だけではない。国の医師需給政策も大きな要素となる。

2025年8月の文部科学大臣記者会見では、医学部の定員は将来の医師需給を踏まえて原則抑制し、医師不足地域への対応として地域枠などを中心に臨時的な増員を認めていると説明された。

また、2026年6月に示された大学設置基準改正に関する諮問でも、2027年度の医学部定員について、2026年度と同様の臨時的な増員の枠組みを暫定的に維持する方針が示されている。

このような状況では、医学部の新設には医師の需給、教育施設、臨床実習環境、教員確保、財政基盤など、多くの課題を解決する必要がある。

今後、設置計画が具体化したか判断するポイント

今後、早稲田大学医学部設置構想が再び話題になった場合は、次の情報を確認すると実現性を判断しやすい。

  • 大学の正式発表:総長や理事会による医学部設置・大学間連携に関する具体的な発表があるか。
  • 文部科学省の認可情報:大学設置や学部新設に関する申請・審査・認可の記録があるか。
  • 教育施設の整備:医学部校舎、附属病院、臨床実習施設などの計画が公表されているか。
  • 学生募集要項:医学科の募集人数、入試科目、入学時期などが公式に掲載されているか。
  • 他大学との協定:単なる研究協力なのか、大学の組織統合や医学部運営まで含む契約なのか。

特に重要なのは、研究施設の新設や医療機関との共同研究を、そのまま医学部設置計画と解釈しないことだ。

2026年現在の早稲田大学は、医理工融合研究を積極的に進めている。一方で、医学部を新設するという正式な決定は確認できない。将来の可能性を否定することはできないが、現状を「開設が決まった」「入試が始まる」と表現するのは正確ではない。

【早稲田大学医学部】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:早稲田大学医学部は本当に存在しないのですか?
A1:はい。2026年10月現在、早稲田大学に正式な医学部医学科はありません。過去に医学部設置構想は複数回存在しましたが、いずれも実現していません。

Q2:早稲田大学の生命医科学科は医学部と同じですか?
A2:違います。生命医科学科は先進理工学部に属する学科で、生命科学や病気の仕組み、医療技術などを研究する人材の育成を目的としています。医師養成を目的とする医学部医学科とは教育課程も卒業後の進路も異なります。

Q3:早稲田大学医学部の偏差値はいくつですか?
A3:医学部が存在しないため、医学部としての偏差値はありません。参考として、2026年度の河合塾の難易予想ランキングでは、先進理工学部生命医科学科の偏差値は67.5です。

Q4:早稲田大学医学部の入試はいつ実施されますか?
A4:2026年度現在、早稲田大学医学部医学科の入試は実施されていません。生命医科学科には別途、先進理工学部の入試があります。

Q5:早稲田大学と東京女子医科大学は合併したのですか?
A5:合併していません。両大学は2008年に共同研究教育施設TWInsを開設し、2010年には共同大学院専攻を始動しました。現在も医理工融合分野で連携していますが、大学そのものが合併したわけではありません。

Q6:早稲田大学に医学部ができる可能性はありますか?
A6:将来的な可能性を完全に否定することはできません。2018~2019年には単科医科大学との対等合併や連携構想が示されました。ただし、2026年10月現在、医学部設置の正式決定や具体的な開設予定は公表されていません。

まとめ:早稲田大学医学部の真相と今後の判断基準

早稲田大学医学部は、2026年10月現在、正式な学部として存在しない。しかし、その背景には1900年代初頭から続く医学教育への関心と、何度も検討されてきた設置構想がある。

大隈重信の時代の東京同仁医薬学校、1907年の第二期拡張計画、1950年代の他大学との提携構想、1970年代の創立100周年記念事業、そして2018年以降の単科医科大学との連携構想。これらの歴史をたどると、医学部設置が早稲田大学にとって長年の課題だったことが分かる。

一方、現在の早稲田大学は、先進理工学部生命医科学科や東京女子医科大学とのTWInsを通じて、医療・生命科学分野の研究教育を発展させている。医学部を持たなくても、医療技術の研究や生命科学の発展に貢献する道を築いてきた。

【プロの結論】

「早稲田大学医学部」という言葉を見かけたとき、最初に確認すべきなのは、それが正式な学部名なのか、過去の設置構想なのか、それとも生命医科学分野の研究活動を指しているのかという点だ。

医師を目指す受験生は、医学部医学科を正式に設置している大学を志望校として選ぶ必要がある。一方、病気のメカニズムや創薬、医療機器、生命科学の研究に興味がある人にとっては、早稲田大学の生命医科学科やTWInsの研究環境が有力な選択肢になる。

医学部設置の可能性を判断する際も、過去の構想や報道だけでなく、大学の正式発表、国の認可情報、募集要項という具体的な事実を確認したい。長い歴史を持つ早稲田大学の医学部構想は、今も大学史を語るうえで興味深いテーマだが、構想と実現の間には明確な隔たりがある。その違いを理解することが、早稲田大学医学部の真相を正しく捉えるための第一歩となる。

主な確認資料・参考情報
(出典: 早稲田 大学 医学部(Yahoo!ニュース))