『きみの横顔を見ていた』全巻ネタバレ!最終回の結末と休載・完結までの全貌を徹底解説
『きみの横顔を見ていた』のネタバレを知りたい方に向けて、いちのへ瑠美による人気青春漫画の全巻の展開、4人の複雑な片思い、そして最終回の結末まで詳しく解説します。
本作は、森光・大谷慎太郎・高橋麻里・朝霧の4人が織りなす青春群像劇です。誰かを好きになる気持ちは、必ずしも相手に届くとは限りません。好きな人が別の誰かを見つめている。その切なさを、それぞれの人物の視点から丁寧に描いています。
2024年の休載を経て2026年に連載が再開され、同年2月号で本編が完結。さらに7月には番外編を収録した第6巻が発売されました。第48回講談社漫画賞・少女部門を受賞した本作は、全6巻で物語を締めくくっています。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 本編の結末:第5巻で本編完結。光は大谷に自分の気持ちを伝える決意を固める。
- 4人の恋愛相関図:光は大谷、大谷は麻里、麻里は松平先生、朝霧は光に片思いしている。
- 休載と連載再開:2024年の休載後、2026年1月号で連載再開、2月号で本編最終回を迎えた。
- 第6巻の内容:2026年7月13日発売。本編の続きではなく、静岡・みのり・一・奈々子を主人公とする4つの番外編を収録。
- 受賞歴:2024年5月14日、第48回講談社漫画賞の少女部門を受賞。
【ネタバレ注意】『きみの横顔を見ていた』の結末は?本編5巻で完結
最初に作品の結末を整理します。
『きみの横顔を見ていた』は、講談社の少女漫画誌『別冊フレンド』で連載された、いちのへ瑠美による青春恋愛漫画です。講談社の公式作品紹介では、高校1年生の男女4人が全員片思いをしている青春群像劇として紹介されています。
物語の中心にいるのは、平凡な女子高生・森光。親友の高橋麻里に似合う男子を探していた彼女は、クラスの人気者・大谷慎太郎や、学年で一番モテる朝霧と関わるようになります。
ところが、恋愛関係は光が想像していたほど単純ではありません。大谷が好きなのは麻里であり、麻里は国語教師の松平先生に心を寄せています。そして朝霧は光を好きになっていました。
この4人の片思いが、物語を動かす大きな仕掛けです。
本編の完結巻は第5巻、シリーズ全体の最終巻は第6巻という点には注意してください。第5巻で高校生4人の物語に決着がつき、第6巻では本編の周辺人物を主人公にした番外編が描かれています。
講談社の公式作品情報でも第6巻は最終巻として案内されており、2026年10月現在、全6巻で完結済みです。
【恋愛相関図】森光・大谷・麻里・朝霧の片思いを整理
本作を理解するうえで欠かせないのが、4人の恋愛相関図です。
一見すると、光と大谷、麻里と朝霧がそれぞれ結ばれれば丸く収まりそうにも見えます。しかし、実際には4人の気持ちは別々の方向を向いています。
森光:大谷慎太郎への片思い
主人公の森光は、自分を平凡な女子高生だと考えている女の子です。吹奏楽部ではホルンを担当し、親友の麻里を大切にしています。
光は大谷と関わるうちに、彼を好きになっていきます。しかし、大谷が麻里に好意を持っていることを知り、自分の気持ちを表に出せなくなります。
大谷の恋を応援したい気持ちと、自分も彼に振り向いてほしいという願い。その矛盾が光を苦しめます。
大谷慎太郎:高橋麻里への片思い
大谷はクラスのムードメーカーで、野球部に所属する明るい男子です。誰とでも自然に接することができる愛されキャラですが、恋愛では不器用な一面を持っています。
彼が惹かれているのは、クラスメイトの麻里です。光や朝霧の協力もあり、麻里と昼休みを一緒に過ごせるようになります。
ただし、麻里には別の好きな人がいました。大谷の恋は、最初から思いどおりには進まないのです。
高橋麻里:松平先生への憧れと恋心
麻里は容姿端麗でありながら、極度の人見知りという性格の持ち主です。光とは親友で、彼女の前では少しずつ自分を表現できます。
麻里が心を寄せるのは、国語教師で吹奏楽部顧問の松平先生です。きっかけは、読書感想文を褒めてもらったことでした。
自分を認めてくれた相手への特別な気持ちは、麻里にとって大きな意味を持ちます。しかし、先生と生徒という立場の違いがあり、恋愛関係へ進むことはありません。
朝霧:森光への秘めた恋
朝霧は学年で一番モテる、ミステリアスな男子です。容姿も学力も運動能力も申し分なく、周囲からは何でも持っている人物のように見られています。
しかし、彼にも人には見せていない恋心がありました。その相手が光です。
第3巻で朝霧が4人目の主人公になると、それまで謎に包まれていた彼の内面が明らかになります。光を好きになった朝霧の視点を通すことで、物語の印象も大きく変わります。
4人の恋愛相関図まとめ
恋愛関係を簡潔に整理すると、次のようになります。
- 森光 → 大谷慎太郎:長く続く片思い。
- 大谷慎太郎 → 高橋麻里:親しくなりたいと願う片思い。
- 高橋麻里 → 松平先生:自分を認めてくれた先生への恋心と憧れ。
- 朝霧 → 森光:光の気持ちを知りながらも諦めきれない恋。
- 松平先生 ↔ 山中奈々子:本編で明らかになる大切な恋人同士の関係。
注目したいのは、光と朝霧の関係です。朝霧は光を好きですが、光の気持ちが大谷に向いていることも理解しています。自分の恋を優先するのではなく、光が後悔しない選択をするよう背中を押すのです。
【全巻ネタバレ】第1巻から第5巻までのあらすじと重要展開
ここからは各巻の展開を順番に振り返ります。物語の中心人物が巻ごとに入れ替わる構成にも注目してください。
第1巻:光と大谷の出会い、片思いの始まり
第1巻では、森光を中心に4人の関係が描かれます。
光は親友の麻里にふさわしい男子を探すことが日課になっています。そこで候補として考えていたのが、明るく親しみやすい大谷でした。
ところが、大谷と接する機会が増えるにつれて、光自身が彼を意識するようになります。
光にとって大谷は、最初は親友の恋を応援するための相手でした。しかし、実際に関わってみると、彼の優しさや自然な明るさに惹かれてしまいます。
一方、大谷の視線は麻里に向いていました。自分が好きになった相手が親友を好きだという事実が、光の恋を切ないものにしていきます。
また、学年一の人気者である朝霧も登場し、4人の関係が動き始めます。
第1巻のポイントは、光が誰にも言えない片思いを抱え始めることです。
第2巻:大谷の視点と麻里の隠された恋
第2巻では、2人目の主人公として大谷が描かれます。
光と朝霧の協力もあり、大谷は好きな麻里と昼休みを一緒に過ごせるようになります。大谷にとっては、少しずつ距離が縮まっていくうれしい時間です。
しかし、恋愛は一方的な気持ちだけでは成立しません。
麻里には、別の人物に向けた特別な感情がありました。読書感想文を褒めてくれた国語教師・松平先生です。
ここで、大谷の片思いはさらに切ない状況になります。大谷は麻里を見つめ、光は大谷を見つめている。その一方で、麻里の心は先生に向いているのです。
第2巻は、4人の気持ちが交差する構図を理解するために重要な巻です。
第3巻:麻里の恋と朝霧の本心が明らかに
第3巻では、3人目の主人公として麻里が登場します。
人見知りの麻里にとって、松平先生は自分の存在を認めてくれた大切な人物です。読書感想文を褒められたことをきっかけに、先生への気持ちが強くなっていきます。
しかし、教師と生徒という関係は変わりません。麻里の思いがあふれても、先生との間には越えられない立場の違いがあります。
そして第3巻後半では、4人目の主人公となる朝霧の内面が描かれます。
いつも余裕があり、何でもできるように見える朝霧にも、簡単には伝えられない恋心がありました。その相手が光だったのです。
ここで4人全員の恋愛の矢印が明確になります。
第3巻は、本作の恋愛相関図が完成する重要な転換点です。
第4巻:朝霧の告白と光の揺れる気持ち
第4巻では、4人それぞれの恋が2周目に入ります。
大谷から、光の好きな相手は朝霧なのかと尋ねられた光は、複雑な気持ちになります。本当に好きなのは大谷なのに、その気持ちを簡単には伝えられないからです。
そんな光の様子を見た朝霧は、ついに自分の気持ちを告白します。
光にとって、朝霧の告白は予想していなかった出来事でした。自分を好きになってくれる人がいることはうれしくても、自分の恋心を変えることはできません。
野球部の大会を応援する日が近づき、光と大谷、麻里、朝霧の関係もさらに複雑になります。
光は朝霧と映画館で過ごす時間を持ちますが、最終的には大谷を諦められない自分の気持ちと向き合います。
そして朝霧に対して、自分が本当に好きなのは大谷だと伝えます。
ここで印象的なのは、朝霧が自分の恋を成就させることよりも、光が自分の気持ちに正直になることを大切にする点です。
朝霧の告白は、単なる恋愛イベントではありません。光が自分の本心を隠さずに生きるための、大きなきっかけになっています。
第5巻:松平先生の過去と4人の恋のフィナーレ
第5巻は本編の完結巻です。
ここでは5人目の主人公として、国語教師で吹奏楽部顧問の松平先生が登場します。
松平の過去は、15歳の春に電車の中で出会った女性への恋から始まります。彼女と一緒に生きていきたいと願った松平にも、長い時間をかけて育てた恋があったのです。
麻里が憧れていた松平先生も、最初から完成された大人だったわけではありません。彼自身もまた、誰かを好きになり、思いを抱えながら生きてきた人物でした。
さらに、松平には山中奈々子という恋人がいることも物語の中で明らかになります。
この事実によって、麻里の恋の着地点も見えてきます。先生と結ばれることではなく、先生への憧れを通じて、自分自身の気持ちや生き方を見つめ直すことが重要になるのです。
そして物語は、再び高校生4人の夏へ戻ります。
朝霧との約束を果たすため、光は大谷に気持ちを伝えようと決意します。ずっと好きな人の横顔を見ているだけだった光が、自分の思いを相手に届けようとするのです。
大谷もまた、麻里への気持ちだけではなく、これまでそばにいた光の存在を意識するようになります。
最終話では、光と大谷の関係に新しい可能性が感じられる展開が描かれます。ただし、はっきりとした交際宣言で締めくくられるわけではありません。
2人の恋がこれから始まっていくことを感じさせる、余韻のあるラストです。
【最終回ネタバレ】光と大谷は結ばれる?朝霧と麻里の恋の結末
ここでは、検索する読者が最も気にしている4人の恋の結末を整理します。
森光と大谷慎太郎:恋が始まる可能性を示すラスト
最終回で最も注目したいのは、光と大谷の関係です。
光は長い間、大谷のことを好きでいながら、自分の気持ちを伝えることができませんでした。大谷が麻里を好きだと知っていたため、自分の恋よりも親友や好きな人の幸せを優先しようとしていたからです。
しかし、朝霧とのやり取りを通じて、光は変わります。
好きな人の横顔を見ているだけではなく、自分の気持ちを伝えること。それが光にとっての大きな成長でした。
最終話の祭りの場面では、光が待ち人のもとへ向かう姿が描かれます。大谷との関係がこれから動き始めることを強く感じさせる演出です。
ファンの読解では、作中のパピコをめぐるやり取りも、2人の関係を示す重要な手がかりとして注目されています。
ただし、最終的に交際が成立したと明確に宣言される描写とは区別する必要があります。
光と大谷は、両思いへ向かう希望を残して本編を終えます。単純な恋人成立エンドというより、片思いを卒業して新しい関係を始めようとする結末です。
朝霧の告白:光への恋をどう終わらせたのか
朝霧は光を好きになり、勇気を出して告白します。
しかし、光の気持ちは大谷に向いていました。朝霧はそのことを理解し、光に自分を選ばせようと無理強いすることはありません。
むしろ、光が大谷に自分の気持ちを伝えられるように背中を押します。
朝霧の恋は、成就する形では終わりません。しかし、好きな人の幸せを願い、自分の気持ちを受け止める姿勢には大きな成長が見られます。
朝霧は、光にとって単なる告白相手ではなく、自分の恋から逃げないためのきっかけを与えた人物でもあります。
高橋麻里と松平先生:恋愛成就ではなく自己成長へ
麻里が松平先生に惹かれたのは、自分の書いた文章を認めてもらったことがきっかけでした。
人と話すことが苦手な麻里にとって、先生の言葉は特別な意味を持っていました。
しかし、松平には奈々子という恋人がいます。麻里と松平が恋人になる展開ではありません。
麻里の気持ちは、先生への恋心から、自分も先生のように誰かを認められる人になりたいという憧れへと変化していきます。
この展開は、麻里が自分自身を受け入れていく成長の物語としても読むことができます。
大谷と麻里:片思いが実らない理由
大谷は麻里を好きでしたが、麻里の気持ちは松平先生に向いていました。
光が大谷と麻里を近づけようと努力しても、麻里の恋心を変えることはできません。
この作品が描いているのは、誰かが努力すれば必ず恋が実るという単純な恋愛の法則ではありません。
相手の気持ちを尊重すること、自分の気持ちを認めること、そして思いどおりにならない恋を受け入れること。それぞれの人物が異なる形で成長していきます。
【休載理由と連載再開】2024年から2026年までの時系列まとめ
『きみの横顔を見ていた』を検索すると、「休載中」「連載再開はいつ?」という情報が現在も見つかります。
実際には、2024年の休載を経て2026年に連載が再開し、本編はすでに完結しています。
講談社・別冊フレンド編集部の公式告知を中心に、主な経緯を整理します。
| 時期 | 出来事 | 内容・補足 |
|---|---|---|
| 2022年9月13日 | 第1巻発売 | 光を中心に4人の青春と恋が始まる。 |
| 2023年春ごろ | 制作上の都合で休載 | 第3巻の発売延期も告知された。 |
| 2023年10月13日 | 連載再開 | 別冊フレンド2023年11月号で朝霧編がスタート。 |
| 2024年5月14日 | 講談社漫画賞受賞 | 第48回講談社漫画賞・少女部門を受賞。 |
| 2024年8月9日 | 第4巻発売 | 4人の恋の2周目を収録。 |
| 2024年11月号以降 | 再び休載 | 制作上の都合による休載。第5巻も延期。 |
| 2025年12月12日 | 連載再開の告知 | 別冊フレンド2026年1月号で連載再開。 |
| 2026年1月13日 | 本編最終回掲載号発売 | 別冊フレンド2026年2月号に本編最終回を掲載。 |
| 2026年4月13日 | 第5巻発売 | 本編の完結巻。 |
| 2026年3~5月号 | 番外編掲載 | 本編完結後の番外編を掲載。 |
| 2026年7月13日 | 第6巻発売 | 4人の主人公による番外編を収録したシリーズ最終巻。 |
2024年の休載理由は何だった?
別冊フレンド編集部は、作品の休載理由について「制作上の都合」と公式に説明しています。
また、当初2025年初頭ごろに発売予定だったコミックス第5巻も延期されました。連載再開の時期や新しい発売日は、決まり次第、本誌と公式Xで告知するという案内でした。
ここで注意したいのは、休載理由について、作者の健康状態や私生活上の事情などが公式に説明されたわけではないという点です。
2024年の休載について確認できる編集部の説明は制作上の都合です。具体的な事情まで踏み込んだ発表はありません。
2026年1月号で連載再開!松平編のクライマックスへ
長い休載を経て、作品は別冊フレンド2026年1月号で連載を再開しました。
講談社の公式告知では、再開時の内容は松平編のクライマックスと紹介されています。さらに、4人の恋を振り返る特集記事も掲載されました。
それまで高校生4人の視点を中心に進んできた物語に、松平という大人の視点が加わることで、作品全体のテーマがより深く描かれる構成になっています。
別冊フレンド2026年2月号で本編最終回
連載再開から間もなく、別冊フレンド2026年2月号で本編が最終回を迎えました。
同号は2026年1月13日発売で、『きみの横顔を見ていた』が表紙と巻頭カラーを飾りました。
講談社の公式告知では、高校生4人の一度きりの夏と、それぞれの恋の行方を描くクライマックスとして紹介されています。また、翌月号から番外編を掲載することも発表されました。
つまり、2026年2月号で終わったのは本編であり、作品そのものの掲載がすべて終わったわけではありません。
その後、2026年3月号から5月号にかけて番外編が掲載され、7月の第6巻発売によってシリーズ全体が完結しました。
【第6巻ネタバレ】番外編の主人公4人と本編とのつながり
2026年7月13日に発売された第6巻は、講談社コミックス別冊フレンドから刊行されたシリーズ最終巻です。
本編の続編として光や大谷の交際後を長く描く巻ではありません。中心になるのは、本編では脇役だった人物たちの恋や日常です。
講談社の公式紹介によると、収録されているのは次の4人を主人公とする番外編です。
静岡:吹奏楽部の2年生
静岡は、陽キャが苦手な吹奏楽部の2年生です。
本編で描かれてきた吹奏楽部という場所を、別の人物の視点から見つめ直すエピソードにつながります。
人間関係だけではなく、部活動に取り組む姿勢や、周囲との関係の築き方にも注目したい人物です。
みのり:平凡を自称する帰宅部の女子高生
みのりは、自分を究極に平凡な女子高生だと考えている帰宅部の女の子です。
本編の光にも通じるような、自分自身をどう捉えるかというテーマが感じられる人物です。
誰かと比較して自分の価値を決めるのではなく、自分なりの希望を見つけていくことが番外編の魅力になっています。
一(はじめ):朝霧の友人
一は、朝霧の友人で寡黙な男の子です。
普段は目立たない人物にも、その人だけの感情や物語があります。第6巻では、そんな一の内面にも焦点が当てられます。
奈々子:松平の恋人
奈々子は、松平先生の恋人で、音楽を愛する女性です。
本編では松平の過去や恋愛を知るうえで重要な存在でしたが、番外編では彼女自身の視点が描かれます。
松平との関係を通じて、恋愛は一方が相手を好きになるだけでは成立しないことや、長く一緒にいることの意味が掘り下げられています。
第6巻は本編の恋の続きを描く続編なのか?
ここは誤解しやすい部分です。
第6巻は、光と大谷が正式に付き合った後の生活を中心に描く続編ではありません。あくまで本編と交わる4人の番外編を収録した最終巻です。
本編で十分に描かれなかった人物にも、それぞれの恋や希望がある。そのことを示して、作品全体を締めくくる役割を果たしています。
第5巻で主要人物の恋の物語を見届けた後に読むと、同じ世界の中に生きる別の人物たちの気持ちまで理解できるようになります。
【作品の評価と見どころ】いちのへ瑠美が描いた片思いのリアル
『きみの横顔を見ていた』が評価されている理由は、単純に誰と誰が結ばれるかという恋愛の結末だけにありません。
本作の特徴は、同じ出来事でも、見る人物が変わると意味が変わるという構成です。
第48回講談社漫画賞・少女部門を受賞
本作は2024年5月14日、第48回講談社漫画賞の少女部門を受賞しました。
講談社の公式作品ページにも受賞情報が掲載されています。
受賞した時点では、作品はまだ完結していませんでした。つまり、休載や完結を迎える前から、青春群像劇として高く評価されていた作品です。
タイトルの「横顔」が意味するもの
タイトルにある横顔は、片思いの状態を象徴する表現として読むことができます。
好きな人の横顔を見つめることはできても、正面から気持ちを伝えることはできない。相手の視線が自分ではなく、別の誰かに向いていることもあります。
光、大谷、麻里、朝霧は、全員が誰かの横顔を見つめる側にいました。
しかし、物語が進むにつれて、それぞれの人物が自分の気持ちと向き合い始めます。
特に光は、好きな人の恋を応援するだけの立場から、自分の恋を伝える立場へと変わっていきます。
この変化こそ、本作のタイトルが最後に持つ意味を理解するための重要なポイントです。
単純な恋愛勝敗では終わらない青春群像劇
一般的な恋愛漫画では、主人公が好きな相手と結ばれることが大きなゴールになる場合があります。
しかし、本作では恋が実らない人物にも、それぞれの成長が用意されています。
朝霧は光に振り向いてもらえませんが、彼女の選択を応援します。麻里は松平と結ばれませんが、自分の気持ちを理解していきます。
大谷もまた、麻里への恋を通じて、自分にとって本当に大切な存在を見つめ直すことになります。
誰かが恋に勝ったから、ほかの誰かが完全に負けたという構図ではありません。
それぞれが自分の気持ちを受け入れ、新しい一歩を踏み出すところに、本作ならではの魅力があります。
【プロの結論】『きみの横顔を見ていた』はどの順番で読むべき?
作品をこれから読む人にも、休載前に読んでいた人にもおすすめしたいのは、基本的に第1巻から第6巻まで順番に読む方法です。
本作は視点が変わることで、以前の場面の印象が変化する仕掛けがあります。そのため、最終巻だけを先に読むよりも、人物ごとの気持ちの変化を追いながら読む方が作品の魅力を理解しやすくなります。
こんな人におすすめ
- 片思いの切なさや、複雑な恋愛相関図が好きな人。
- 複数の主人公の視点から物語を楽しみたい人。
- 恋愛だけでなく、友情や自己成長も描く青春漫画が好きな人。
- 恋が必ずしも成就するとは限らない、現実味のある結末を読みたい人。
- 本編完結後の番外編まで含めて登場人物を見届けたい人。
読む前に知っておきたい注意点
一方で、最初から明確なカップル成立や、全員が幸せになる分かりやすい結末を期待する人には、少し物足りなく感じられる可能性があります。
特に光と大谷の関係は、最終話で新しい恋の始まりを感じさせる一方、明確な交際成立を宣言する形ではありません。
この余韻を魅力と感じられるかどうかが、本作の評価を分けるポイントです。
また、第6巻は本編の続編ではなく番外編なので、光と大谷のその後だけを知りたい人は第5巻までを中心に読むとよいでしょう。
本作の本当の見どころは、誰と誰が結ばれたかという結果よりも、登場人物たちが自分の気持ちに正直になっていく過程にあります。
【君の横顔を見ていたネタバレ】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:『きみの横顔を見ていた』は完結していますか?
A1:はい。2026年2月号で本編が完結し、2026年7月13日に番外編を収録した第6巻が発売されました。全6巻でシリーズ完結です。
Q2:最終的に森光は大谷慎太郎と付き合いますか?
A2:最終話では光が大谷に気持ちを伝える決意をし、2人の関係が始まることを強く感じさせる結末になります。ただし、明確な交際宣言が描かれるわけではなく、余韻を残す終わり方です。
Q3:朝霧は光に告白しますか?
A3:はい。第4巻で朝霧は光に自分の気持ちを伝えます。しかし光の気持ちは大谷に向いており、朝霧は最終的に光の恋を応援する立場になります。
Q4:麻里と松平先生は結ばれますか?
A4:結ばれません。松平先生には奈々子という恋人がいます。麻里は先生への気持ちを通じて、自分自身の成長や憧れについて考えるようになります。
Q5:『きみの横顔を見ていた』の休載理由は何ですか?
A5:別冊フレンド編集部が公式に発表した理由は「制作上の都合」です。具体的な健康上の事情や個人的な理由は公表されていません。
Q6:連載はいつ再開し、いつ最終回を迎えましたか?
A6:2026年1月号で連載が再開され、2026年2月号で本編最終回が掲載されました。番外編は2026年3月号から5月号に掲載されています。
Q7:第6巻の番外編には誰が登場しますか?
A7:静岡、みのり、朝霧の友人である一、松平の恋人である奈々子の4人が主人公です。本編と交わる、それぞれの恋や日常が描かれています。
Q8:いちのへ瑠美は講談社漫画賞を受賞していますか?
A8:はい。『きみの横顔を見ていた』が2024年5月14日に第48回講談社漫画賞の少女部門を受賞しています。
まとめ:『きみの横顔を見ていた』は片思いの先にある希望を描いた作品
『きみの横顔を見ていた』は、森光・大谷慎太郎・高橋麻里・朝霧という4人の片思いから始まる青春群像劇です。
光は大谷を好きになり、大谷は麻里を好きになり、麻里は松平先生に惹かれ、朝霧は光に恋をします。4人の恋愛関係は単純には結びつかず、それぞれが自分の気持ちと向き合うことになります。
2024年の休載を経て2026年1月号で連載が再開され、同年2月号で本編が完結。4月に第5巻、7月に番外編を収録した第6巻が発売され、シリーズ全体も完結しました。
最終回では、光が大谷に気持ちを伝える決意を固め、2人の恋に新しい希望が生まれます。一方、朝霧や麻里にも、それぞれの恋を受け止めて前に進む姿が描かれています。
そして第6巻では、本編では語りきれなかった人物たちの物語が描かれ、作品の世界がさらに広がります。
好きな人の横顔を見つめているだけだった登場人物たちが、自分の気持ちを認め、少しずつ前へ進んでいく。その過程にこそ、この作品の魅力があります。
まだ読んでいない方は第1巻から、休載前に読んでいた方は第5巻と第6巻を中心に読み返してみてください。全6巻を通して読むことで、タイトルに込められた意味と、それぞれの恋が残した希望をより深く味わえます。
編集上の補足: 作品の基本情報・発売日・受賞歴・休載告知・連載再開・最終回掲載号は、講談社および別冊フレンドの公式資料を基準に整理しています。特に最終話の光と大谷の関係は、正式な交際成立と、恋が始まることを示唆する演出を区別しています。
主な確認資料:
- 講談社『きみの横顔を見ていた』作品・既刊情報
- 別冊フレンド編集部の休載・再開告知
- 別冊フレンド2026年2月号の最終回告知
- 講談社漫画IPサーチの第5巻あらすじ (出典: 君の横顔を見 てい た ネタバレ(Yahoo!ニュース))