薬屋のひとりごと漫画違いを2026年比較!2種類の出版社・絵柄・選び方を徹底解説
『薬屋のひとりごと』の漫画を購入しようとして、書店や電子書籍サイトで「ねこクラゲ版」と「倉田三ノ路版」の2種類を見つけ、どちらを選べばよいのか迷った人も多いのではないでしょうか。実は、この2作品は同じ原作小説を漫画化した別々のコミカライズです。片方がもう片方の続編というわけではなく、出版社も掲載誌も異なります。
2026年10月現在、ねこクラゲ作画のスクウェア・エニックス版と、倉田三ノ路作画の小学館版は、どちらも刊行が続いています。原作は日向夏、キャラクター原案はしのとうこで共通していますが、作画・構成・作品タイトル・漫画としての見せ方には違いがあります。巻数だけで選ぶと、読みたい作品を間違える可能性もあります。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:『薬屋のひとりごと』の漫画は、ねこクラゲ版と倉田三ノ路版の2種類が存在する。
- 要点2:スクウェア・エニックス版はビッグガンガン、小学館版はサンデーGXで連載されている。
- 要点3:2作品は続編関係ではない。同じ原作を異なる漫画家がコミカライズした作品であり、好みの絵柄や演出で選べる。
【なぜ2種類ある?】薬屋のひとりごと漫画が別々に連載された経緯
『薬屋のひとりごと』の漫画が2種類存在する理由は、同じ原作小説を、異なる出版社の漫画雑誌でそれぞれコミカライズしているためです。
最初に連載が始まったのは、スクウェア・エニックスの『月刊ビッグガンガン』でした。ヒーロー文庫は2017年4月26日付の公式告知で、同誌の2017年5月25日発売号から漫画連載を開始すると発表しています。この作品を担当したのが、作画のねこクラゲと構成の七緒一綺です。
その後、2017年8月19日発売の『月刊サンデーGX』9月号から、小学館版の連載もスタートしました。こちらの作画を担当するのが倉田三ノ路です。ヒーロー文庫は同年8月22日の告知で、先行するビッグガンガン版と合わせて「二誌コミカライズ」が本格スタートしたことを案内しています。
つまり、最初の漫画が完結してから別の漫画が始まったわけではありません。2017年に2つの漫画化企画が相次いで始まり、その後もそれぞれ独立した作品として連載が続いているのです。
ここで押さえておきたいのは、2作品とも原作小説を基にした正規のコミカライズだという点です。倉田三ノ路版がねこクラゲ版の続編という関係でも、ねこクラゲ版が倉田三ノ路版の原作という関係でもありません。
なお、2社がこの形式を採用した具体的な契約条件や編集上の意思決定の詳細は公表されていません。読者にとって重要なのは、出版社ごとに独立した漫画制作が行われているという事実です。
【徹底比較】ねこクラゲ版と倉田三ノ路版の違いを一覧で紹介
2作品の違いを整理すると、最も分かりやすいのはタイトル、出版社、掲載誌、作画担当者です。どちらを購入するか迷ったときは、まず書籍情報に記載された作画担当者を確認してください。
| 比較項目 | ねこクラゲ版 | 倉田三ノ路版 |
|---|---|---|
| 正式タイトル | 薬屋のひとりごと | 薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~ |
| 出版社 | スクウェア・エニックス | 小学館 |
| 掲載誌 | 月刊ビッグガンガン | 月刊サンデーGX |
| 作画 | ねこクラゲ | 倉田三ノ路 |
| 構成 | 七緒一綺 | 倉田三ノ路 |
| 原作 | 日向夏 | 日向夏 |
| キャラクター原案 | しのとうこ | しのとうこ |
| コミックスの最新刊 | 第17巻 | 第22巻 |
| 連載開始 | 2017年5月25日発売号 | 2017年8月19日発売号 |
| 作品の位置づけ | 独立したコミカライズ | 独立したコミカライズ |
※巻数は2026年10月29日時点の刊行状況。ねこクラゲ版の第17巻は2026年7月24日発売、倉田三ノ路版は第22巻まで刊行されています。
原作小説の著者は日向夏で、ヒーロー文庫(イマジカインフォス)から刊行されています。小説の挿絵とキャラクター原案を担当しているのは、しのとうこです。
ねこクラゲ版では、漫画の作画と構成が別々の担当者に分かれています。七緒一綺が構成を担当することで、小説の文章を漫画のコマや場面に組み替える役割も明確になっています。
一方、倉田三ノ路版は、作品情報に作画担当として倉田三ノ路の名前が記載されています。タイトルに「猫猫の後宮謎解き手帳」という副題が付いているため、書店や電子書籍サイトでも比較的見分けやすい作品です。
特に注意したいのは、巻数の違いです。2026年時点では17巻と22巻で5巻の差がありますが、これは倉田三ノ路版が5巻分だけ先の物語を描いているという意味ではありません。各作品の構成や収録内容が異なるため、単純に巻数を対応させることはできません。
【絵柄・ストーリーを検証】同じ猫猫なのに印象が違う理由
2つの漫画を読み比べると、同じ猫猫、同じ壬氏が登場するにもかかわらず、作品全体から受ける印象が違うことに気づきます。
これは、単に漫画家によって絵柄が違うからではありません。小説のどの場面を強調するか、登場人物の表情をどう描くか、どの順番で情報を提示するかといった、漫画ならではの構成と演出が異なるためです。
ねこクラゲ版は、表情豊かで親しみやすいビジュアルが特徴です。
文春オンラインの2025年3月30日付の読み比べ記事では、ねこクラゲ版の猫猫は、倉田版と比較してやんちゃで活動的な印象があると分析されています。また、スクリーントーンの中間色を活用したポップな画面づくりも特徴として挙げられています。
猫猫と壬氏のやり取りでは、表情の変化やコミカルな反応が視覚的に伝わりやすく、2人の距離感を楽しみたい読者にも魅力的です。後宮の華やかな衣装や人物の表情を楽しみながら、物語の世界に入り込めます。
倉田三ノ路版は、落ち着いた画面と印象的な白黒のコントラストが特徴です。
同じ文春オンラインの記事では、倉田版の猫猫は、ねこクラゲ版と比べて大人びていて思慮深い印象に描かれていると評されています。画面全体も白と黒の対比を生かしたシックな雰囲気で、緊張感のある場面や物語の重い展開を印象づけます。
もちろん、倉田三ノ路版にコミカルな場面がないわけではありません。人物の感情や事件の背景を落ち着いて追いたい読者にとって、独特の読み応えがあります。
さらに興味深いのが、第1巻の冒頭部分です。文春オンラインの比較記事によると、ねこクラゲ版は猫猫が後宮の空を見上げる場面から回想につながる構成であるのに対し、倉田版は猫猫が誘拐される経緯から時系列に沿って描いています。
同じ原作でも、最初に読者へ提示する情報が違うのです。この違いによって、読者が主人公や後宮という舞台を理解する過程にも、それぞれの作品らしさが生まれています。
つまり、2作品の違いはストーリーそのものの優劣ではなく、同じ物語をどのような視覚表現で届けるかという漫画家・構成担当者の個性にあります。
【どっちがおすすめ?】好みや読みたい内容から選ぶ方法
初めて『薬屋のひとりごと』を読む人にとって、どちらを選ぶべきかは悩ましい問題です。ただし、必ず片方が優れているというわけではありません。自分が作品のどの部分を楽しみたいかで選ぶと、後悔しにくくなります。
ねこクラゲ版がおすすめなのは、次のような読者です。
- 猫猫と壬氏の掛け合いや表情の変化を楽しみたい人
- 華やかでポップな絵柄が好きな人
- 登場人物の感情や恋愛要素にも注目したい人
- 七緒一綺の構成による漫画ならではの演出を楽しみたい人
- ビッグガンガン版を最初から読み進めたい人
ねこクラゲ版は、人物の表情や動きに注目しながら、猫猫の好奇心と人間関係を楽しみたい人に向いています。特に壬氏とのやり取りを重視する人は、こちらから読み始めると作品の魅力を感じやすいでしょう。
倉田三ノ路版がおすすめなのは、次のような読者です。
- 事件の経緯を順序立てて追いたい人
- 落ち着いた雰囲気の絵柄が好きな人
- 白黒のコントラストを生かした作画を楽しみたい人
- 宮廷内の人間関係や事件の背景に注目したい人
- 『猫猫の後宮謎解き手帳』という作品タイトルに魅力を感じる人
倉田版は、ミステリーとしての緊張感や物語の背景をじっくり味わいたい人におすすめです。猫猫の冷静な観察力や、後宮に潜む複雑な事情を追いかけたい場合にも適しています。
どちらを選ぶか迷っているなら、最初から全巻購入する必要はありません。各出版社が提供している第1巻の試し読みを利用し、猫猫の表情、コマの読みやすさ、会話のテンポを比べる方法が確実です。
なお、アニメを見て作品に興味を持った人も、最初の1冊としてどちらを選んでも問題ありません。アニメと漫画では演出や情報の見せ方が異なるため、漫画独自の魅力を楽しめます。
【読む順番・続きは何巻?】途中で2種類を混ぜても大丈夫?
漫画を読む順番について、特別なルールはありません。最も分かりやすい方法は、選んだ作品の第1巻から順番に読み進めることです。
ねこクラゲ版なら『薬屋のひとりごと』第1巻から、倉田三ノ路版なら『薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~』第1巻から始めてください。
2作品を両方読みたい場合も、それぞれ第1巻から読むのがおすすめです。同じ原作を基にしているため、共通する事件や人物が登場しますが、場面の構成や描写には違いがあります。
注意したいのは、同じ巻数なら同じ場面が収録されているとは限らないことです。
例えば、ねこクラゲ版の第10巻を読んだからといって、倉田版の第10巻を続けて読めば物語がそのままつながるわけではありません。漫画ごとにエピソードの配置や進行の仕方が違うため、途中で版を切り替えると、既に読んだ場面が再登場したり、理解しにくくなったりする可能性があります。
途中から別の漫画版へ移る場合は、巻数だけで判断せず、各巻のあらすじや試し読みで収録エピソードを確認してください。
また、アニメの続きを漫画で読みたい場合にも注意が必要です。アニメは小説を原作として制作されており、漫画2作品とは場面の構成や情報の提示方法が異なります。アニメの最終話に対応する漫画の巻数を、単純に2作品間で共通化することはできません。
すでに片方を読んでいる人がもう一方に興味を持った場合は、最初から読み比べるのが最も楽しめる方法です。特に同じ事件を異なる演出で描いた場面は、2つのコミカライズを読む大きな魅力になっています。
【2026年最新刊情報】漫画17巻・22巻と今後の発売予定
2026年10月29日時点で、ねこクラゲ版は第17巻、倉田三ノ路版は第22巻まで刊行されています。原作小説は第16巻まで発売されており、漫画と小説を合わせると3つの刊行ラインが存在します。
ねこクラゲ版の最新刊は第17巻です。
スクウェア・エニックスの公式書籍情報によると、第17巻は2026年7月24日に発売されました。価格は税込770円で、原作小説第4巻のクライマックスにあたる「砦編」の完結部分が収録されています。
ここで勘違いしやすいのが「砦編完結」という表現です。これは物語の一つの区切りを指しており、『薬屋のひとりごと』の漫画シリーズ全体が完結したという意味ではありません。
倉田三ノ路版の最新刊は第22巻です。
小学館の電子コミックストアでは、第22巻まで配信されていることが確認できます。第22巻では、夜の都に現れた見世物の一座を巡り、猫猫と義兄の羅半が調査に向かうエピソードなどが描かれています。
さらに、小学館の公式書籍情報には、第23巻の発売予定日として2026年12月9日が掲載されています。通常版に加えて、ポストカードブック付き特装版も予定されています。2026年10月29日時点では、まだ発売前の新刊です。
原作小説は第16巻まで刊行されています。
日向夏による原作小説の第16巻は、2025年5月30日にヒーロー文庫から発売されました。イラストはしのとうこが担当しています。小説は漫画とは異なる情報量で物語を追えるため、コミカライズを読んで原作にも興味を持った人におすすめです。
2026年の刊行状況を確認する際は、漫画のタイトルと出版社を必ず照合してください。特に電子書籍サイトでは、検索結果に2作品が並ぶことがあるため、表紙だけでなく作画担当者の名前まで見ると間違いを防げます。
【薬屋のひとりごと漫画違い】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:薬屋のひとりごとの漫画は、なぜ2種類あるのですか?
A1:同じ原作小説を、異なる出版社の漫画雑誌でそれぞれコミカライズしているためです。スクウェア・エニックスのビッグガンガン版と、小学館のサンデーGX版が独立して連載されています。
Q2:ねこクラゲ版と倉田三ノ路版は、どちらが本編ですか?
A2:どちらも日向夏の原作小説を基にした正規のコミカライズです。片方が本編で、もう片方が外伝や続編という関係ではありません。
Q3:薬屋のひとりごとの漫画は、どっちがおすすめですか?
A3:表情豊かな絵柄や猫猫と壬氏の掛け合いを楽しみたい人にはねこクラゲ版、落ち着いた作画や事件の緊張感を重視する人には倉田三ノ路版がおすすめです。迷ったら両方の第1巻を試し読みして決めるとよいでしょう。
Q4:倉田三ノ路版は、ねこクラゲ版の続きですか?
A4:いいえ。どちらも同じ原作小説から独立して制作された漫画です。片方の続きとしてもう片方を読む必要はありません。
Q5:2026年現在、漫画は何巻まで発売されていますか?
A5:ねこクラゲ版は第17巻、倉田三ノ路版は第22巻まで刊行されています。倉田三ノ路版の第23巻は2026年12月9日発売予定です。
Q6:2種類の漫画を読む場合、どちらを先に読めばよいですか?
A6:決まった順番はありません。それぞれ第1巻から読み進めるのがおすすめです。同じ巻数でも収録内容が異なるため、途中の巻数だけを対応させて読む方法は避けましょう。
まとめ:薬屋のひとりごとの漫画は好みの絵柄と演出で選ぼう
『薬屋のひとりごと』の漫画が2種類あるのは、同じ原作小説を異なる出版社がそれぞれコミカライズしているためです。ねこクラゲ版と倉田三ノ路版は、どちらも日向夏の原作を基にした独立した漫画作品であり、続編同士ではありません。
スクウェア・エニックスのビッグガンガン版は、ねこクラゲが作画、七緒一綺が構成を担当しています。華やかでポップな画面や、猫猫と壬氏の表情豊かなやり取りが魅力です。
小学館のサンデーGX版は、倉田三ノ路が作画を担当する『薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~』です。落ち着いた絵柄や白黒のコントラストを生かした演出によって、後宮ミステリーの緊張感を楽しめます。
2026年10月現在の刊行状況は、ねこクラゲ版が17巻、倉田三ノ路版が22巻です。さらに倉田三ノ路版は2026年12月9日に第23巻の発売が予定されています。
初めて読む人は、巻数や出版社の知名度だけで決める必要はありません。第1巻の試し読みで、自分が猫猫のどんな表情を見たいのか、どのようなテンポで事件を追いたいのかを確かめてみてください。
同じ物語でも、漫画家が変われば登場人物の印象や場面の余韻は変わります。2作品を読み比べることで、原作小説だけでは味わえない『薬屋のひとりごと』の奥深さにも出会えるはずです。
主な参照資料: ヒーロー文庫の2017年コミカライズ開始告知、スクウェア・エニックスの公式書籍情報、小学館の公式作品・書籍情報、文春オンラインの2作品比較記事。